政治家のパフォーマンスだけが目に付く 新型コロナ対策の虚しさ
何度もこのブログで発表してきた単純ながら大きな間違いのなかった感染予測。
大阪の例、今日までの後ろ向きデータによるこの先2週間の感染予測。オレンジ棒が予測感者染数、青色が公表された日ごとの感染確認者数。赤線は予想感染者数の1週間移動平均。

前回4月10日までのデータによる予測では頂上が予想されても、はっきり見えていなかった。予測ではなく、現実の感染確認者数の下降が見え始めてから非常事態宣言を発令する魂胆と見る。
この予測、不安材料は感染率が高いといわれる変異ウィルスの増加で、計算の基本としている2週間感染再生産率が増加に変わることである。
政治の悪口が過ぎると云えなくもないが、日本だけでなく世界の先進国と言われる国々の指導者も似たり寄ったりに見えるがいかがでしょう。根拠を証明できない話は書きたくないが!
COVID-19 2週間遅すぎた大阪のまんえん防止重点処置令 緊急事態宣言とどう違う
下のグラフは大阪での、今年初めの第3次感染爆発と緊急事態宣言による収束状態、及び現在進行中の第4次感染爆発の実態と、もし1月13日に相当する増大初期に緊急事態宣言がなされていた場合の感染者増を試算してみた。
新規感染者は2週間ほど前の活性感染者により感染させられるものである。したがって新規感染者数は、再生感染率が同じでも、それ以前の感染者数に依存する。この効果が3月21日以後の予想感染者数(赤棒)が前回より少ない原因である。昨年末の第2次感染収束が不十分であったといえる。

このように、今回の大阪の災害は、政権の認識欠如による政策災と云えよう。
何度もこのブログに書いているように、効果のある災害対策は科学による証拠に基づく予測により立てるのもので、災害を見てから立てるものではない。
メディアは、感染者の数の増大を”勝ち誇ったように”報道するのではなく、科学的な取材で、その原因と対策の状況を知らせる義務がある。
今まで私のブログでは、簡易感染再生産者率として、[直近2週間の陽性確認積算数] / [その前2週間の確認陽性患者積算数] の比を推定再生産率として書いてきた。
「新型コロナの科学」黒木登志夫、中央公論社,2021/3/5第5版,p88.によると、西浦博のネット講演では1週間新規感染者とそれに続く1週間の感染者積算比に5/7を指数として乗じたとある。感染活性期間を5日としているからである。
感染症の専門家から見れば、私が用いた2週間は期間が長すぎると思われるかもしれないが、現在一般に公表されている日ごと感染記録は週日効果が強く、1週間又はその整数倍の期間統計値でなければ時系列分析は出来ない。指数によってRtの数値を変えることが出来ても基本的には週ベースの系列に変わりがない。
以下に、大阪の場合昨日までの結果から予測した日感染者数の2週間先までの予測をしてみた。20日頃最大値が見え以降減少に転ずる希望が見える。

下のグラフはこうして求めた簡易再生産率の指数関数近似値を求めた。結果は、3月30日から4月67日の間では関数近似が困難な上昇を示したので実勢値を、4月8日以後は予測の為指数関数近似式とその外挿値を描いた。

再生産率が減少に転じてからその値が1.0に達するまでは日毎の新たな感染者は続き、定常になるまでの日数は右の近似式より計算すると34日、一ヶ月余りかかることになる。このことから見ても現在より強力な社会的感染防止対策が必要であることが分かる。
幸い、今のところ実勢値は予測値より下回っている。
科学はより正確な根拠に基づく予測の学問でもある。災害はそれを見てからの対策では損失を大きくするばかりである。
新型コロナ感染者 3分の一に脳疾患の症状が
CNN日本記事よりcnn.co.jp/fringe/35168961-2.html ”新型コロナ感染者、3分の一に「脳疾患」の症状 英医学誌ランセット・サイカイアトリーに掲載”。
23万6千人の新型コロナウィルスに感染した電子カルテの調査(アメリカ)により、同じ時期に呼吸器感染者と比べた論文。
新型コロナウィルスに感染した患者はインフルエンザに感染した患者に比べ、神経疾患や精神疾患のリスクが44%高い。また、他の呼吸器疾患に比べ16%高い。
新型コロナウィルスに感染した患者は およそ50人に1人の割合で、脳に血栓ができる虚血性脳梗塞を起こしていた。
膨大な数の患者の統計分析が出来る研究組織、研究基金が可能になる文化。
日本にもほしいこのような研究体制と、それを一般に知らせるメディア。
「若者は感染しても発病しない」単純無責任な報道に比べ!







