COVID-19 収束に向かう日本 そうありたい望みが見えてきたか?
COVID-19 他者への感染期間と発症率、抗体陽性期間など
日本が実現している 世界にまれな COVID-19 新型ウィルス感染症の拡大防止実績
2020/10/17
COVID-19の感染パンデミックの状況。最初に10名程度の累積感染者死亡数が見られてからの日数と累積死亡者増加率(人口10万人あたり)。日本と関係の深い各国について。

欧米諸国と比べ日本と韓国は累積死亡者数が二桁近く少ないばかりか感染拡大当初の急激な上昇率が小さいことが分かる。
下表は、累積死亡者数が10名から、100名になるまでの日数を表したものである。

日本は死亡者数が人口100万人あたり1名に達するのが26日目、口10万人に一人の累積死亡者を見るのに6ヶ月以上を要している。この事実は、医療崩壊を防ぎ犠牲者を再少にした要因である。
日本や韓国等、東アジア諸国に蔓延しているSRS-CoV-2の遺伝子構造は欧米と違う、また住民がある種の抗体を持っていたとする意見もあるが、これはまだ証明されていない。
日本や韓国は、人口の都会集中率が高く、電車やバスなどの公共交通機関の利用による移動が多いことを見ると社会的感染の機会は欧米に比べ多い環境にある。
特に日本は、ロックダウンの様な法律的実力行使無しの実績である。社会的感染の初期からマスク着用率が高く、社会的距離を取る対人習慣、手洗いや商業施設での消毒設備など、個々の行為そのものの決定的な感染防止効果が証明されていなくても、それらの行為の総合がこのような世界にまれな感染防止とそれに伴う死亡者を少なくしている原因ではなかろうか。
COVID-19 ほぼ終息に見える日本の新規感染者数 その現状と疑問点
年末までの感染予測に対し、今回の論点の結論から先に書こう。
下のグラフは、感染の再生産率が昨年と同様の場合(赤線)と9月以降昨年の0.6倍(60%)とした場合の感染者数の予測値(緑線)である。青棒は実際に集計された感染者数の週移動平均値である。

この明らかな予測の違いは、再生産率が昨年と同じならば本年年末には1日あたり6万人に近い感染暴発が予想されるのに対し、9月以降再生産率を昨年の60%とした場合はCOVID-19は収束に向かうとみられることである。
この予測の問題点は、
よく言われるのが日本ではPCR検査が規制され、発熱等臨床的に感染の可能性のある者、又は感染確認者との密接状況があった者にしか検査は実施されていない。その結果、下のグラフに見るように検査の結果陽性率の上昇局面では検査率も増加するが下向時には検査率も減少する。

感染検査状況を日本と関連の深い数ヶ国と比べたのが左の表で、日本の検査率が少ないことが分かる。しかし検査数に対する陽性率では飛びぬけて大きいとは言えない。これで見る限り日本政府がPCR検査を不合理に制限した証拠にはならない。
もし、日本のPCR検査が感染発症の可能性の大きい患者に限って実行されているとすれば陽性率の異常な上昇として表れるはずである。
そこで、上のグラフに見る再生産率の年推移の位相ずれ(18日間)を調整し、重ねて描いた2020年と2021年のグラフと、今年の9月以降年末までの再生産率を昨年の0.6倍した場合についてその様子を示したものが下のグラフである。点線部分が予測値である。

冒頭のグラフは、このような再生産率系列で作成したものである。
用いたデータは Data on COVID-19 (coronavirus) by Our World in Data のデータベースから。
なぜ再生産率が今後も昨年の60%減少が続くかの予測は、ワクチン接種の効果に期待してのことである。ただし、多くの国で見るワクチン接種の効果は一様ではなく不明ではあるが。
日本の ユニークなCOVID-19感染予測研究とリアルタイム予測の公表
本格的な研究報告とその成果を期待し、楽しみにしています。
理化学研究所計算科学センター、データ同化研究チーム。三好 建正 博士 1)

https://www.riken.jp/research/labs/r-ccs/data_assim/index.html
1) 三好建正先生のお名前訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。
COVID-19 ワクチンの効果が見極めにくい状況 西太平洋沿岸4ヶ国で見る
OWDの画像から。ワクチン接種状況。

と、この4ヶ国の感染確認者数の週間移動平均の推移。

感染確認者数変動、日本とシンガポールを見る限りワクチン効果以外の原因が強く働いているようだ。
このことは、ワクチン接種率だけで集団免疫に期待する根拠はないと見るべきであろう。
だからと言ってこの状況から、発症や重症・死亡に関しワクチンが無効という証拠にはならないことにも注意しよう。
私には、感染が一方的に増大せず、何度も所謂「波」と言われる減少に転ずるのが当たり前と思われているのが理解出来ない。この現象は科学的には波動ではないことは明らかであり、日感染数がなぜ集団免疫とは程遠い初期段階で減少に転じるのか、季節変動で説明がつくだろうか?
COVID-19 感染爆発の波 感染者数はどうして増減を繰り返すのか?
世界に流通している研究機関の報告を見ても、政府や行政の外出制限や都市のロックダウンによる感染減少の直接的な証拠を示す報告は見られない。
新型コロナ感染防止対策 政府の対応はどの程度の効果を示すか?
何れにしても、日感染数がなぜ減少に転じるのか? この研究こそ大切に思う。
COVID-19 累積死亡者数で見る欧米諸国と西太平洋沿岸四ヶ国との違い
下のグラフは、各国の総人口に対するCOVID-19死亡者数の割合%の推移を示す。OWDデータベースより。
大陸から離れた西太平洋沿岸の4ヶ国、日本、韓国、台湾、シンガポールは、死亡者が欧米より1桁あるいは2桁少ないことが分かる。

同データを、増加率で比べるために縦軸を対数で示したものが下図である。

日本は、感染防止対策が厳しい韓国、台湾、シンガポールに比べれば死亡率が2倍ほど大きいが、欧米諸国の十分の一程度である。政府の感染対策が大きく異なったスウェーデンとドイツでもその差異はわずかである。発生初期を除けば死亡者の増加は中・高緯度地方では12月~1月に起こっているが熱帯に近い台湾、シンガポールでは見られない。このことから、季節性効果とも見える。
とはいうものの、今回のインフルエンザに限定すれば、予測の根拠となる科学的データに乏しくモデルの構築も難しい。
私は、感染は人と人の社会的交流によるのであることから、年間の社会的季節行事に依存する効果が大きいと考え、それを現時点で得られる唯一の予測根拠と考え、2020年の感染者再生産率の推移に基づき今年2021年の感染者数の予測をしてみた。
下のグラフで、青線と黄色線がそれである。この方式での予測は、再生産者率の算出方法に微妙に影響する。そこで、OWDの表に記載されているreproduchion_rateを用いて予測したものをTI20_OWD(黄色線)、1週間の合計感染者数を基準として直近1週間の感染数をその前週の感染者数で割った値を実効再生産者率とした推定値をTI20_WEEK(青色線)とした。また、OWDデータをダウンロードして、ICL(紫線)及びIHMEの予測値(赤色線)をグラフに重ねて描いた。また、青棒は日毎に発表されている感染確認数である。

実際の感染確認者数と予測値の開きは様々に見える。この原因は基礎となる根拠が乏しいことによると思われる。
私の(TI20)予測方式では現時点ではかなりよい一致が見られ、さらに年末までの予測をすることが出来る。
参考: 下のグラフは、Our World in Data の日本の場合のグラフ画像を転載した。

- Imperial College London (ICL)
- The Institute for Health Metrics and Evaluation (IHME)
- Youyang Gu (YYG)
- The London School of Hygiene & Tropical Medicine (LSHTM)
https://ourworldindata.org/grapher/daily-new-estimated-infections-of-covid-19?country=~JPN
COVID-19 死亡者数 日本は集計漏れが多いのでは? 超過死亡数と比較して
2020年からの死亡者数は新型コロナの死亡数によって平年(2015-2019)の死亡数より増加(過剰死亡)しているだろうか? これを世界中から集計したデータベースがインターネットで公開されている。

View our work on COVID-19 vaccinations
Shown is how the number of monthly deaths in 2020–2021 differs from the number of deaths in the same period over the year. number of deaths might not count all deaths that occurred due to incomplete coverage and delays in death reporting. より。
エラーバーは5年間の同月変動の標準偏差の2倍幅を表す。
これで見ると日本の場合、COVID-19による過剰死亡増が確実に見られるのは2021年の3月以降といえる。
また、この過剰死亡数だけがCOVID-19によると推定するのも正しくない。なぜならば、人々の感染に対する防御意識が高まり他の感染性疾患の罹患率も下がる効果が推定される。一方、基礎疾患を持ち継続的な医療を受ける患者が感染を恐れるために医療機関に出向くことを避け重症化する場合など、医療崩壊まで行かなくても医療環境が変わり、以前の統計値とは母集団が変わったであろうことも無視できない。
参考のために作成した次のグラフは、COVID-19だけの死亡者増加率といえる証拠はない、。

ここで見られるもう一つの日本の死亡者数の特徴。今回の新型コロナ、重大な災害と騒がれている感染死亡率だが、平年の冬季の死亡増の方が大きいといえる。
下図に北半球の数か国のCOVID-19感染状況を転写した。日本は各月末の集計値しか報告されていない。他の国は週ごとの値である。このことから残念ながら直接比較はできないが、日本では過剰死爆発は見られない。赤線が2021年、紫線が2020年の経過である。

何れも上記OWDの画像より。




