請求者が不明な資金 ニューヨーク州に於ける銀行口座預金の場合
漠然とした不平不満や、批判をしていてもしようがないので、具体的な証拠として、先のブログに書いた、銀行預金を州政府の機関に返却申請した書類に対する受領書の頭の部分を写真コピーした。
当然日本の銀行でも預金者不明の資金がたくさん累積されていると思うがどう処理されているだろうか? 通帳や、印鑑の不明で支払が拒否された場合の救済制度はあるだろうか?。日本の場合利息にかかる税金は、国税地方税合わせて20%天引きされるので各銀行は納めていると思うが、このような資金は何処が管轄しどれほどの金額になっているだろうか。国の管理下にある年金資金でも報告不可能な状況で管理していたのが明らかになった今、銀行や、保険会社はどのように処理しているのであろうか。個人に厳しく、組織に甘い日本の社会制度、すべて洗い直し、改正する時期であろう。この例でも見られるようにニューヨーク州ではすでに60年以上前にシステムが出来ている。
現在日本では、外国で半世紀以上も前から実行されている制度がやっと議論の対象になり始めた状況といえるであろう、信じられないことである。マスメディアも社会学者も法律家や政治家も個人の利益を守ることにあまりにも無関心すぎると思うがどうだろう。
社会保障番号 続納税者番号
納税者番号 日本の場合
最近のニュースに、ちらほら納税者番号を作って年金と一元化して管理しようという話が再び浮上してきた.
何年か前にもそのような議論が盛んに行われた記憶がある。中止になった最大の理由は知らないが、その時も個人のプライバシーが守れない、国民背番号制に反対との有識者の声を聞いたような気がする。
納税も、年金保険料も言葉は違うが強制されて国に払うことにおいては税金である。納付額は個人の社会的に於いて活動した結果により評価決定されたもので、いわば社会への貢献度をあらわすものとも言えよう。この記録を統一番号で検索できるようにすることがどうしてプライバシーの侵害になるだろうか。
日本には戸籍制度があり、本人の責任でもなく、本人が変えることも出来ない家族の構成の時系列記録が役所に保管され、入学、就職その他社会組織に参加するとき証明書として必要となり、そのコピーは各組織に無秩序に分散保管されている。銀行は遺産相続手続きなどで得たこのような個人データを保存し、個人の信用調査に無断使用しているとおもわれても仕方がない状況である。この方がよほど不合理と思うがどうだろう。
現在問題になっている社会保険庁の混乱は、うやむやな記録保存システムのせいだと言われてもしようがないと思う。
下の映像は、40年前、1967年にアメリカで取得した当時の社会保障納税者番号の証明カードである。
本人の公的確認をどのようにして行うか。一例としてニューヨーク州で凍結された銀行預金を返還してもらうために、Social Security 番号の保持者本人であることの証明を受けた時の書類の一部を下にコピーした。
このときのニューヨーク州の経理オフィス(the state comptroller)から、申請を受け付けたという手紙には、総額39億㌦の未請求の預金を管理し、千百万人ほどの不明アカウント保持者がいる。古いコンピュータデータベースの照合や、名前のミススペル、その他の調査をルーチン的に行っている、そのような状況での作業を想像してみてほしい。という事情説明があって、あなたの場合10月までには(申請時4月)対処できるであろうという手紙が来た。
結果は、その年の10月(9、Oct.1999)に明細書とともにニューヨーク州発行の小切手で預金が返金されてきた。
同じ年の12月に、計算を間違えたと云って経理オフィスから支払不足額3ドル38セントの小切手を送ってきた。これは日本で取り立てると手数料のほうが高くつくのでそのまま記念にとってある。下にこの小切手の映像をうつした。
アメリカの場合、申請の受け取り確認書に、事情の説明、責任と、透明性、回答期限を記入した具体的なものであったことが日本と違うかもしれない。
これはほんの一例にすぎないが。テレビのコメンテーターがどこで聞いたのか、アメリカでは、本人をどこまでも探して通知してくれるといった様な事を言っていたが、アメリカでも、申請しなければ、自動的に追跡し知らせてくれるとはかぎらないようだ。
インセンティブ と言うカタカナ英語の疑問
先のドイツで行われたG8サミット会議の議長声明文の日本政府訳の中で、
”emission trading systems or tax incentives” 「排出量取引制度または税制上のインセンティブ」 訳文 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/heiligendamm07/g8_s_gs.html
前半を完全な日本語で訳し、後半をカタカナ英語にしている。何処に根拠があるか、もしかしたらドイツ語の原稿から英語に翻訳してこの表現になり、原語では日本語になりにくい意味を持っているのだろうか。 つまらないことと思う人も多いと思うが、思慮深い有能な高級官僚の作業には理由が無いとは思われない。
tax incentives と言う言葉は日本語には無い翻訳すことが出来ない概念だろうか。
その意味で、この言葉が、英語圏でどのように使われているか? 辞書ではなくこの言葉をキーワードにしてweb記事を検索してみた。 その結果は、税金優遇措置、税金の緩和、税額控除 などに関した記事が最も多かった。 辞書ではなく、この言葉をキーワードにしてWebで検索したのは、国際的な共同声明の用語には、現在国際社会で一番誤解の少ない共通概念をもつ表現を選んでいるからと思ったからである。高邁な文学や、哲学用語ではないという発想からである。
私の憶測は、日本政府の役人は、欧米の動向が「税金優遇」に関連付けていることを知られたくないとの配慮からではないかと思うがどうだろう。 「排出量取引制度」は日本語としては分かるが、その内容について、現在ヨーロッパで具体的に議論されていることについて関心を持っている人はどれだけいるだろう。こちらの方が問題が多いが一般人にとっては「減税」のようなインパクトがない、安心して使えるということだろうか。