コンテンツへスキップ

請求者が不明な資金 ニューヨーク州に於ける銀行口座預金の場合

2007/06/26

DSC07015m 

漠然とした不平不満や、批判をしていてもしようがないので、具体的な証拠として、先のブログに書いた、銀行預金を州政府の機関に返却申請した書類に対する受領書の頭の部分を写真コピーした。

当然日本の銀行でも預金者不明の資金がたくさん累積されていると思うがどう処理されているだろうか? 通帳や、印鑑の不明で支払が拒否された場合の救済制度はあるだろうか?。日本の場合利息にかかる税金は、国税地方税合わせて20%天引きされるので各銀行は納めていると思うが、このような資金は何処が管轄しどれほどの金額になっているだろうか。国の管理下にある年金資金でも報告不可能な状況で管理していたのが明らかになった今、銀行や、保険会社はどのように処理しているのであろうか。個人に厳しく、組織に甘い日本の社会制度、すべて洗い直し、改正する時期であろう。この例でも見られるようにニューヨーク州ではすでに60年以上前にシステムが出来ている。

現在日本では、外国で半世紀以上も前から実行されている制度がやっと議論の対象になり始めた状況といえるであろう、信じられないことである。マスメディアも社会学者も法律家や政治家も個人の利益を守ることにあまりにも無関心すぎると思うがどうだろう。

社会保障番号 続納税者番号

2007/06/23
今朝の新聞に「社会保障番号・年金・医療・介護カード化 与党参議院選公約に」
と云う見出しが出ていた。どうも納税者番号とは一体化しないようだ。
 
納税記録が追跡されると都合の悪い人たちのプライバシーを守るためか?
 
アメリカの場合、所得追跡(納税用)カードの始まりは1937年、既に3千7百万人に支給されていたとのこと、もちろん、コンピュータの無い時代である。
その後、1986年までは14歳以上で収入を得る場合必ず必要であった。これは個人の所得に基づく納税追跡のため、すべてアメリカ国内で収入を得るものに義務付けられた連邦法であり、アメリカ市民でなくても必要である。
現在では年齢制限が撤廃され、両親が育児費用の所得税免除を申請するために、赤ちゃんの時にSocal Security番号を取る人も多い、子供の場合、本人だけでなく、両親の納税記録を追跡するためにまで用いられている。
 
銀行預金など、利息の生じる口座にはやはりSocial Security(SSN)番号の登録が必要である。先のブログでに書いた銀行預金がニューヨーク州に凍結されたのも、銀行から毎年利子所得の報告が来ていたが、控除範囲であったのでアメリカの確定申告をしなかったためである。
このように、納税者番号で一元化されているので、SSN保持者当人である証明さえあれば、納税額を清算して返金してくれる。
 
昔から、アメリカで政治家を失脚させるには、納税記録を克明に調べ脱税を暴くのが一番近道と言われてきた。日本の政治家にとって一番やばいことでなければ良いが、国民年金未納でつめばらを切らされた政治家の顔がちらほらする。
 
社会保障・年金・医療・介護 などの費用の抑制データのためだけに政府が一方的に使うシステムにならないよう、納税記録を含めた、個人の市民としての社会義務を果した総合記録としての索引番号制度は必要であり、以前あったように、”御用達”有識者の脱税者を保護するようなプライバシー論には気をつけよう。
写真は現在のSSNカード。

納税者番号 日本の場合

2007/06/15

最近のニュースに、ちらほら納税者番号を作って年金と一元化して管理しようという話が再び浮上してきた.

何年か前にもそのような議論が盛んに行われた記憶がある。中止になった最大の理由は知らないが、その時も個人のプライバシーが守れない、国民背番号制に反対との有識者の声を聞いたような気がする。

納税も、年金保険料も言葉は違うが強制されて国に払うことにおいては税金である。納付額は個人の社会的に於いて活動した結果により評価決定されたもので、いわば社会への貢献度をあらわすものとも言えよう。この記録を統一番号で検索できるようにすることがどうしてプライバシーの侵害になるだろうか。

日本には戸籍制度があり、本人の責任でもなく、本人が変えることも出来ない家族の構成の時系列記録が役所に保管され、入学、就職その他社会組織に参加するとき証明書として必要となり、そのコピーは各組織に無秩序に分散保管されている。銀行は遺産相続手続きなどで得たこのような個人データを保存し、個人の信用調査に無断使用しているとおもわれても仕方がない状況である。この方がよほど不合理と思うがどうだろう。

現在問題になっている社会保険庁の混乱は、うやむやな記録保存システムのせいだと言われてもしようがないと思う。

下の映像は、40年前、1967年にアメリカで取得した当時の社会保障納税者番号の証明カードである。

DSC06916M 

 本人の公的確認をどのようにして行うか。一例としてニューヨーク州で凍結された銀行預金を返還してもらうために、Social Security 番号の保持者本人であることの証明を受けた時の書類の一部を下にコピーした。 

 DSC06912M

このときのニューヨーク州の経理オフィス(the state comptroller)から、申請を受け付けたという手紙には、総額39億㌦の未請求の預金を管理し、千百万人ほどの不明アカウント保持者がいる。古いコンピュータデータベースの照合や、名前のミススペル、その他の調査をルーチン的に行っている、そのような状況での作業を想像してみてほしい。という事情説明があって、あなたの場合10月までには(申請時4月)対処できるであろうという手紙が来た。

結果は、その年の10月(9、Oct.1999)に明細書とともにニューヨーク州発行の小切手で預金が返金されてきた。

同じ年の12月に、計算を間違えたと云って経理オフィスから支払不足額3ドル38セントの小切手を送ってきた。これは日本で取り立てると手数料のほうが高くつくのでそのまま記念にとってある。下にこの小切手の映像をうつした。

DSC06918M

アメリカの場合、申請の受け取り確認書に、事情の説明、責任と、透明性、回答期限を記入した具体的なものであったことが日本と違うかもしれない。

これはほんの一例にすぎないが。テレビのコメンテーターがどこで聞いたのか、アメリカでは、本人をどこまでも探して通知してくれるといった様な事を言っていたが、アメリカでも、申請しなければ、自動的に追跡し知らせてくれるとはかぎらないようだ。

 

インセンティブ と言うカタカナ英語の疑問

2007/06/14

 先のドイツで行われたG8サミット会議の議長声明文の日本政府訳の中で、

”emission trading systems or tax incentives” 「排出量取引制度または税制上のインセンティブ」 訳文 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/heiligendamm07/g8_s_gs.html

  前半を完全な日本語で訳し、後半をカタカナ英語にしている。何処に根拠があるか、もしかしたらドイツ語の原稿から英語に翻訳してこの表現になり、原語では日本語になりにくい意味を持っているのだろうか。 つまらないことと思う人も多いと思うが、思慮深い有能な高級官僚の作業には理由が無いとは思われない。

  tax incentives と言う言葉は日本語には無い翻訳すことが出来ない概念だろうか。

その意味で、この言葉が、英語圏でどのように使われているか? 辞書ではなくこの言葉をキーワードにしてweb記事を検索してみた。 その結果は、税金優遇措置、税金の緩和、税額控除 などに関した記事が最も多かった。 辞書ではなく、この言葉をキーワードにしてWebで検索したのは、国際的な共同声明の用語には、現在国際社会で一番誤解の少ない共通概念をもつ表現を選んでいるからと思ったからである。高邁な文学や、哲学用語ではないという発想からである。

  私の憶測は、日本政府の役人は、欧米の動向が「税金優遇」に関連付けていることを知られたくないとの配慮からではないかと思うがどうだろう。 「排出量取引制度」は日本語としては分かるが、その内容について、現在ヨーロッパで具体的に議論されていることについて関心を持っている人はどれだけいるだろう。こちらの方が問題が多いが一般人にとっては「減税」のようなインパクトがない、安心して使えるということだろうか。

Social Security Number

2007/06/08
厚生年金で大混乱
1967年2月アメリカで給料をもらうためにSocial Security 番号を取得した、今から40年前である。詳しい法律は知らないが、賃金を得るためには、外国人であろうと、大学生のアルバイトであろうと必要だった。
連邦政府で管理しデータは既にコンピュータ化していた。
登録カードには番号と名前その下に自分のサインを記入するようになっていた。これは、同時に社会保障税を納めることと付随していた。外国人の場会申請により社会保障の権利を放棄することでこの税金は免除された。
 
当時、アメリカと日本の賃金格差は大きく、アメリカでもらう給料は、日本の国立大学の助手の給料の7倍(固定為替レート1ドル360円で換算)にもなっていたので、アメリカ人に、たとえ短期でも社会保障税を納めて老後もらった方が良いと言われた記憶がある。
その後、何度も夏休み期間中アメリカで給料をもらったが、このSocial Secyurity番号で統合され、銀行の預金口座などにも身分保障として必要であった。
銀行口座については、1999年に非居住者の口座は州政府に凍結され、申請しなければ返還されない様になっていた。申請には公証人(Notary Pubric)の証明が必要で、大阪のアメリカ大使館で証明してもらい無事変換された。
 
このように、40年も前からコンピュータ化され、統一番号で年金や税金の管理が行わていたアメリカに比べ、役所が年金納付者の記録を破棄しても、誰も法律違反にならない権力組織万能主義には驚く他ない。
 
年金の権利も、金融財産管理と同じように”ポートフォリオ”が必要な時代か?、日本以外で収入を得ている人は、リスクヘッジのため、複数の国の年金に加入すべきであろう。
 

地球温暖化対策と食料政策

2007/06/05
ニュースによると、安倍首相は地球温暖化政策について、日本の省エネ技術をアッピールし国際的な主導権を握ろうとしているとのこと。
それ自体は大変良いことと思う。
 
ただ、前のブログで触れたたように、日本は米以外の農業政策を放棄し、世界各国から食料を調達している。その結果日本人一人あたりがCO2を放出する最大の原因は、家庭で使用する電力でもなく、個人用の自動車でもなく、また、住宅建設や生活で使う工業生産で発生した量よりも、食料の輸送で発生するCO2が断然多いことが、イギリスで開発された計算式を借用して推定してみると間違いのないことがわかる。日本では、計算に必要な基礎データを集めることが困難のようだ。この点を指摘されたら、日本の省エネ先進国としての説得力が飛んでしまう。
 
アメリカは食料輸出国であるから、この点は指摘しないと思うが、ヨーロッパ諸国ではこのようなことに神経質になっているように見える。化石燃料や、食料の輸入国が輸送段階で生じたCO2を負担すべきだと言われたら大変なことになると思う。もちろん、工業製品などを輸出した場合、その製品の生産時に発生したCO2は相殺出来るはずであるが、利害の対立する国際社会で、説得力のある議論をするのには詳細な科学的基礎データがはっきりしていなければならない。科学だけが国際共通語であるといっても言い過ぎではなかろう。
 
政府は、政治や経済と独立した機関で、自然科学的訓練と能力を持つ人材で構成したシンクタンクを作り、国際的に信頼される統計データを継続的に公表する組織を持つべきと思う。

サラダが美味しい季節

2007/06/03
初夏から夏にかけて、カナダや北ヨーロッパを旅行すると、田舎の小さなホテルやレストランでびっくりするほど美味しいサラダに出くわすことがある。これはどうしてだろう。食材を近くの畑から料理する直前に取ってきたからではないかと思われる。
やはり、オーストラリアのパースのグローセリーストアで、今日採ったと表示したサラダ用のミックス野菜を買った、夕食で美味しく食べた残りを翌朝も食べたが味は大違いだった。
 
Food Mileage  フードマイレージ: 食物を生産地から消費地まで輸送する距離で評価する方法、イギリスで1993,4年ごろ言い出された。
日本では篠原孝・農林水産省農林水産政策研究所によって2001年に始めて発表された(フードマイレージ、Wikipedia)。
それによると、日本のフードマイレージは世界的に見てダントツに大きく、イギリスの2.2倍、アメリカの7倍。しかも日本では、国産の生鮮食品の場合でも都会の市場に運ばれUターンする流通システムのため、なおさらフードマイレージが大きくなるようだ。
 ちなみに、ロスアンゼルスからロンドンに空輸されるレタスの食品としての1カロリーに対し輸送に費やした燃料のカロリーは127カロリーという。(www.sustainweb.org/index.php)
 
日本では、野菜の季節になっても美味しいサラダが食べられないわけである。
映像は自宅の庭のバジルの花。

国民は「うそつき」と言う原則の社会

2007/06/01
ショッキングな表題だが、残念ながらこれは日本の話である。
 
年金関連法案が成立したが、国会討論の中で安倍首相が「申請者全員に支給せよと言うのですか」と言う答弁をしていた。
保険を管理している官庁に申請者がうそをついていると証明する資料がない限り、申請を認めるしか方法がないのが当然の原則と思う。
なぜならば、社会保険庁の記録保存に信用がないことが判明した現在、やむを得ないことではないか。責任は管理官庁が負うべきものであろう。
 
個人が信用できないと言う原則で成り立っている社会とは、役所から学校、警察、銀行、就職、交通機関まで、何か申請するには必ず証明書が必要になる制度のことである。証明書は主に市町村の窓口で行われ、その事務のための経費を計算したら膨大な社会損失になるであろう。
 
今回、時効を撤廃する法を「救済法」と言う表現はさすがに引っ込めたが、組織の横暴は、たとえば鉄道では、乗客は料金をごまかす者との原則で、だまされないぞと言わんばかりの設備を投入して集改札の管理をしている。それより最新の安全設備に投資してほしい。乗客管理について、欧米の鉄道を利用したことがないかと言いたくなる。
この習慣は、公共の組織ばかりではなく、町のスーパーマーケットでも、たとえば特売商品でレジがたまたま値下げを知らなくて、客が価格を言って抗議した場合、レジは当然のごとく客を待たせて売り場まで見に行って確認する。これが当たり前のことだろうか?
残念ながら日本の社会では、自分が信用されなくても不愉快を感じないほど慣らされてしまっている。
その感覚が、首相の答弁になり、聞いている方もなるほどと思うことになるのではないか。
 
象徴的な例だが、JRの乗車券には有効期限があり、使用しなくてもこの期限が切れれば返金されないと理解しているが、こんな理不尽な規則はないと思う、座席券の様に定員で発売しているならいざ知らず、満員で乗れなくても責任のない、現金先取りで発売した乗車券、使用しなかったからといって、JRに何の損害も与えていないはずである、こんな不当利益はないのに違法行為とはされていない。
航空料金の場合、IATAの正規料金で購入した航空券は1年間通用し、同じ路線ならば他の航空会社共通に有効である。もっとも、最近は割引料金の航空券が認められるようになった、その場合は購入時の契約条件に従うのは理解できる。
 
外国旅行のとき、出入国管理局の役人に、なんの疑はれる根拠もないのに失礼な注意を平気でされたことは1度だけではない。管理局の役人はその道のプロであるはずで、疑問に思ったら、雑談か冗談で相手の反応を確かめるなどの余裕があってほしい。
 
共産主義や官僚国家ならいざ知らず、民主主義国家でこのような制度を続けている国は少ないと思う。もうこの辺で、ちょっと考えれば不合理なことの多い制度から脱却し、成熟した社会になる時期ではなかろうか。
 

大気に残した二酸化炭素の足跡 Carbon Footprint

2007/05/31
一般に流通している日本語訳を知らないので変な表題になった。
気候変動の元凶となる二酸化炭素を個人の生活で年間どれだけ出すか。
イギリスのカーボン・フートプリント社のウェブにあった計算表を使って自宅の放出量を算出してみた。
このシステムの根拠となる算出式が示されていないので遊びの域を脱しないが見てみよう。
この計算表は、個人(家庭)での直接のエネルギー使用量を入力して算出した二酸化炭素を一次放出量とし、それに、二次放出として生活に必要な、衣食住、工業生産品などの見積りは、イギリスでの平均値を加算するようにしている。
結果             自宅(2006年度)          イギリスの平均値                   アメリカの平均値    世界の平均値
             家庭当たり(3名)  個人当たり     家庭当たり   個人当たり     個人当たり       個人当たり
一次放出量(kg)       23000          7700                      12000             5000         19000            -
二次放出量(kg)        16000      6700                   14000             6000         11000            -
合計放出量(kg)       39000     14400          26000            11000         30000           4000
自宅の一次放出量がイギリスの平均値の2倍近くになるのは、冷暖房を含め、いわゆるオール電化にしているのと、夏暑いので冷房の電力がイギリスに比べ余分になるためと思われる。二次放出量は、食料の放出量 Food Mileage をイギリスの場合の2.2倍に見積もったためである(農林水産省2001年の試算)。
電力使用量に対する二酸化炭素放出量は、火力発電と、原子力、水力発電の割合により違うが思われるが換算値が不明なのでイギリスのままにした。アメリカの場合火力発電が多いのと自動車の使用が多いので一次放出量がイギリスの4倍近くになっている。
世界の平均値はどのように算出したか分からないが、アメリカの十分の一程度と見られるようだ。

カール・リンネ生誕300年

2007/05/30
スウェーデンの博物学者・分類学者リンネの生誕の地を2002年に訪れた。
前夜に泊まったホテルで100クローネの紙幣の肖像を見せられ、ぜひ訪問するように勧められた。
スモーランド地方の田舎ステーンブルーフルトの牧師補の家に生れた。ここにゆかりの農園と修復された建物が公開されている。
天皇ご夫婦がリンネ生誕記念式典に招かれたニュースを見て思い出した.また、日本語版National Geographicの6月号に特集記事が載っている。
次のURLは、生誕地を訪れた時の映像を表示したものである。