ニューヨーク州南東部のハイウェイ
右の地図のように、ニューヨーク市周辺の北東部では高速道路が手の甲の血管のように入り乱れている。この地図はまだ簡略化されているが、実際にはもっと多くの高速道路がある。
アメリカでは、インターステイト高速道ばかりでなく、地方道まで道路番号が付加されている。原則として道路番号には規則がある。たとえば、偶数は東西に走る道路(その場所の進行方向ではなく道路の始点と終点の方向)、奇数番号は南北である。大動脈の主要道路は一般に二桁の番号で、アルタネーティブ(alternative)な場合には基本番号の上の桁に数字を加えて、95 > 295 > 495とわかりやすくなっている。また道路の出入り口にはやはり番号が割り当てられていて、進行方向も 87N とか 87S といった様に表示されている。
今回の旅行では、JFケネディー空港で車を借りて北上し、帰りにはロングアイランド、ロングビーチを回ってケネディー空港で車を返した。今回は、カーナビを使ったが、これだけ道路が入り込んでいるとカーナビがどの道路を選んでいるのか分からず、あらかじめ自分の思っているルートと違った場合、どれに従うか戸惑うことがあった。
また、アメリカにも名前だけで番号が付けられていない主要道路と思われる道路があることに気がついた。たとえば、YonkersあたりからマサチューセッツのI-90まで、200kmほど続くTaconik State Parkway ,その他Northern State PKWY, Cross Island PKWY など。また、1番とか9番などの一桁番号の道路は馬車時代からの道路のようだ。特に、道路番号1番は、太平洋岸、大西洋岸それぞれに沿った道路に付けられているのは面白い。
日本はもとより、ヨーロッパでもほとんど見かけないが、アメリカ・カナダでは、道路表示が行先の地名だけではなく、道路番号と東西南北の進行方向表示が必ずあり、これは土地勘のない長距離旅行者にとっては非常に有効な表示方法である。
日本の経済が、グローバル化の世界から取り残されないためにも、外国のビジネスマンが日本の空港でレンターカーを借りて目的地に行けるような道路行政をする必要があると思う。日本は特別だと思うのは勝手だが、日本人が、欧米で自由にドライブしているのに、どうして外人は日本で運転出来ないと決めつけているのだろう。
左折信号ニューヨーク州の場合と日本の右折信号
日本の場合、車を運転する人であればだれでも信号が右折の矢印になってもすぐに対向車線を見ないで右折する人はいないだろう。直進車が加速して通り抜ける危険があるからです。私は前々から、直進停止の状態から先に右折信号を出し、適当な時間だけ右折車を通してから直進をさせるようにすれば、たとえ不心得者があっても直進車は発信直後で速度が遅いので大した事故になる確率は低いと思っていました。以前からアメリカでそのような信号の経験はあったが、今回意識して信号を調べた。その結果ニューヨーク州では、特に大きな信号ではすべて上記のように左折矢印信号が先だった。重大事故の起こる確率を減らすよう科学的な道路の管理システムを作るのが当然と思われるが日本ではなぜ誰も疑問に思わないのだろう。
オーバニー市のワシントンアベニュー。右に見える建物はニューヨーク州立大学の新しいキャンパス。この交差点の右手から大動脈、高速道路 I-90, I-87に入る交通の要所の交差点である。
直進は赤信号のまま、左折信号(中央左折矢印の右の信号灯)の矢が出た直後の映像。これから発進して双方向の車は互いに左折する、直進車は止まったままである。左折矢印が消えても通り抜けようとする車があったとしても、直進車は発信直後であるから衝突を避けられるし、重大事故にもなりにくい。
昔の記憶では、ここに歩道は無かったと思う、ここは歩行者の殆どいない所である。かえって危険に思う。
ニューヨーク州の州都 オーバニー Albany
歴史的建造物の宿 アメリカ・コネチカット州
1876年に建てられた建物をホテルに改造したものである。部屋は手狭だが、清潔で、バスルームやエアーコンデションも完備している。ヨーロッパにはこのような宿泊施設は多いが、アメリカでは初めての経験であった。隣接して、高級レストランがあり、そこで日曜日の特別メニューのディナーを楽しむことができた。時間をかけてメニューを選んだ甲斐あって、おいしい料理を食べることができた。何よりよいのは、車を運転して帰る必要がないので、ワインをグラス一杯であきらめなくてもよいのがありがたい。
客室は、どちらかといえば、若いカップルが喜びそうな装飾になっている。親しい親友だけのプライベート結婚式にもってこいの感じのホテルで、老夫婦には場違いの感がなくもなかった。
このホテルは、ビュヘー(Buffet)形式の朝食付きであったが、広々とした解放的な食堂で、食材も良いものが揃っていた。
このホテルは、カラモーの音楽祭の案内パンフレットの広告を見て知り、1週間ほど前に予約した(Caramoor Center for Music and the Arts) 。カラモーまでには車で20数分の距離で、森林の中の静かなドライブコースを通って往復できる場所にある。第62回音楽祭の最後を締めくくる内田さんのベートーベンピアノソナタのコンサートを聞くためにここに2泊した。
コーニング ガラスの博物館 2007/7/28
アディロンダック山系州立公園
クラーク インシュティチュート美術館と睡蓮池
マサチューセッツ州西北端の小さな町ウィリアムスタウンにある美術館、ルノアールの絵画やドガの彫刻のコレクションで知られている。
今年は9月半ばまで、クロード・モネの特別展「知られざるモネ」と題してパステル画などの珍しい作品が展示されている。
このキャンパスには、第二期の計画として建築家安藤忠雄氏の設計になる建物が出来る計画があるが残念ながら5年ほど先のようだ。
本館の横には大きな睡蓮の池があり今が満開であった。フランス・ジベルニーのモネの睡蓮の池とは趣が違うが、大木の松を映す水面も雄大でよい。
ニューヨーク州北部と隣接する3州の旅から帰って
ニューヨーク州北部と、それに隣接する3州の西部は巨木の森林が何処までも続き、30分走っても家1軒見られないこともある。それらの地域で、夏には、毎年恒例の音楽祭が開かれ、ボストンシンホニーや、フィラデルフィア、ニューヨークシティーバレーなどの演奏会が簡易屋根の開放的な会場で行はれる。とはいっても、その一つ、マサチューセッツのタングルウッドの会場は5000席の座席数があり、その後部には、芝生に思い思いの椅子やシートを持ち込んで聞く場所があり、6000人あまりの聴衆で満席であった。演奏会が終わるのは夜11時近く、これだけの人が一斉に車で帰るのであるから、道路はすべて一方通行、草深い田舎道は渋滞で近くのホテルに帰ったのは日付の変わる頃であった。この地域には、評価の高い音楽の大学や研究所があり若手の教育が行われている。一つの会場と他の会場のとの距離は、100km、200kmと離れているので、幾つかの会場に訪れようとすれば、数時間の運転とホテルを手配しておかなければならない。教育機関が併設している場合は、一流の演奏家の演奏会の他に、若い学生の演奏会が行はれる。今は、韓国名の男女の学生が目立ち、それを8割方高齢者の夫婦の聴衆が静かに聞いている姿が印象的である。
残念ながら、ニューヨークに市に近いカルモーでの安田さんの演奏会場以外、日本人の聴衆は殆ど見なかった。
日本での道路のイメージから、アメリカの車社会の弊害を云う人が多いが一概には言えないと思う。広大な自然の中に分散して高度な芸術文化が分散して息づいているアメリカ東部では、馬車時代に発達したヨーロッパ文化の伝統が現存し、馬車が車に変わったといえなくもない。大都市中心の文化しか知らない日本人にはこのような状況をイメージできない人が多いのも無理はない。