厚労省の感染者データベースでは、それぞれ該当する日の集計値に過ぎない。感染者についての個人追跡情報は公表されていない。したがって感染時から死亡に至る日数はそれぞれの配列の日ずらし相互相関係数日差の最大値から統計的な得るしか方法はない。
また、日毎の集計値は週日や年末年始、夏の盆休暇等集計の依存性が強い。この社会的同期依存性を軽減するためにこの分析では3週間移動平均系列を用いた。
下のグラフは、3週間移動平均グラフで、感染確認数と志望者推移の間には明らかな相関が見られる。

日差を求めるためにこの配列の日ずらし相互相関係数を求め、その最大値の日数を死亡遅れとした。その様子を下図に示す。
また、死亡系列をこの日数だけ進めて重ねた様子を下段のグラフに示す。

死亡者は感染確認から15日遅れて死亡したと見て統計的死亡率を求めたのが下のグラフである。

顕著に見られる特徴は、2022年1月を境にして全く違う様相を示している。2022年よりオミクロンが主力となり感染者数が増大したために死亡率の統計的精度が良くなったことが一つの原因であろうが詳しくは分からない。
COVID-19 第8次感染増大の終息と指数関数近似
日本全国も東京もCOV-19の第8次感染増大期は脱出したとみられる。
今回の増大の頂点が、年末年始の長期休日の期間に当たり感染検査や集計業務の異常により日毎に発表される計数は統計的な基礎が異なり、週間再生産率にに大きな乱れが見られた。下のグラフの55日~70日目がその期間に当たる。

休暇の影響は1週間移動平均でも見られ、これを除くため日毎感染確認者数集計値の3週間移動平均推移と上記のグラフから求めた再生産率計数の指数近似定数を参考にして下の表の様に指数関数近似の定数を仮定した。

この結果を全国と東京の推移をグラフに示した。


感染確認者集計数の3週間移動平均推移と指数近似曲線とはかなり良い一致と見られないだろうか?
幸いにも、最近の終息は予測よりかなり早く進行しているように見える。
COVID-19 日本の第8次感染推移の総括
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アメリカ等の情報では、また新しい感染力の強い変異株が検出されているようだが。


今回は全国の感染確認者数集計値より東京の方が早く収束がはじまった。
参考資資料

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