COVID-19 3年間の感染記録 我が国の場合 異なる対策の国と比べて
最も正確と見られる日本の集計データ。
世界で感染が拡大して3年近く、いろいろな情報が流された。ここでは、OWiDが集計したデータに基づいて感染確認者数と死亡者数の推移との関係を比べてみた。休日などの社会的活動の変化を軽減すあるため、日々の集計値の3週間(21日)移動平均(rolling average)用いた。
下の組みグラフは上段から、各国の感染確認者数と死亡者数、感染確認と死亡数推移の日遅れ相互相関係数、及び日遅れを補正した感染者の死亡率を示した。

当然ながら、感染者と死亡者の推移曲線には相関があるはずで、3年間の全機関について感染確認曲線に対し死亡遅れを進めながら移動相互相関係数を示したものが中断の確率グラフである。
死亡率グラフは、感染確認数に死亡遅れ日数を進め重ね合わせた時の感染確認者に対する死亡率である。
下の表は、上記の要点を纏めたものである。
ここで特筆すべきは、日本の場合、感染確認者曲線と死亡曲線の相互相関係数に強い関連性を示している。相関係数0.89。これは、わが国の場合、当初から発熱など感染発症者とその濃厚接触者をもれなく検査した医療機関・保健所などのぶれない集計、実行可能な検疫方式を貫いた結果ではなかろうか。

人口当たりのこの期間中の総死亡者率は0.06で他の国に比べ極めて少ない結果を示している。
COVID-19 日本の感染確認と死亡者との時系列推移 残念ながらまだ危険な状況にある
3年余り、発生初期の混乱期を含め、地域保健所及び医療機関からの報告による集計値。これは、統計的にぶれない一貫した根拠による貴重なデータと見られる。
下のグラフは、日々の集計数を週日や長期休日の影響を軽減するため3週間(21日)平滑化平均値を用いて描いたものである。感染確認者数の時系列にほぼ一定期間遅れて死亡者数が推移している様子が見られる。

縦軸を対数軸にして表したのが次のグラフで、感染、死亡共に上昇の傾向が続いていることが分かる。この対数グラフで直線近似が見られることは、実際の上昇は指数関数的に増大していることを意味し、まだ安心できない状況であることが分かる。幸いなことに、感染者増に比べ死亡者の上昇が低く推移していることが分かる。

感染確認数と死亡者数推移から日ずらし相互相関係数から死亡遅れの日数を統計的に推定できる。その結果は下のグラフの様で、16日あたりと見られる。

COVID-19 感染確認者の死亡率とワクチン接種率の日系列推移を比べてみた
感染確認者の中から発生する死亡遅れを調整した死亡率推移と総人口に対するワクチン接種率を比較してみた。何れも3週間(21日)移動平均を用いた。死亡率は厚生労働省のデータを用いて計算*、ワクチン接種率はOWiDの集計値を用いた。
これだけを見る限り、死亡率に対してはワクチンの接種効果は偉大な様に見える。

total_vaccinations_per_hundred Total number of COVID-19 vaccination doses administered per 100 people in the total population
total_boosters_per_hundred Total number of COVID-19 vaccination booster doses administered per 100 people in the total population
Data on COVID-19 (coronavirus) by Our World in Data・ 日本のデータをどのデータベースからどのように集計したかが分からない。
一方、感染確認者数の推移とワクチン接種率をグラフにすると以下の様にワクチンによ感染防止効果は見られない。

COVID-19発生当初から見ると、感染は何度かの増加・減少を繰り返し、それぞれゲノムに違いが見られるようである。死亡率の減少はウィルスの形質の変化であり、実際に投与されたワクチンの成果とは言えないともいえる。総合的な研究の対象にはなろう。

* 死亡率の計算についてのブログ記事。
COVID-19 感染確認者数と死亡者数 3週間移動平均配列間の日ずらし相互相関係数最大値から求めた死亡率
2023/02/01
COVID-19 東京の第8次感染増加と収束の分析
COVID-19 日本の地域自治体別累積死亡者の推移 人口10万人あたり
COVID-19 第8次感染増大の終息とその指数関数近似の結末
COVID-19 日本の感染確認者数と死亡者数 2022年1月以降死亡率の際だった低下
ヨーロッパの感染確認数、死亡者数の日系列統計値に不連続性ともいえる変化が見られる。
作図に用いたデータ系列は3週間移動平均でその日付は集計期間の初日とした。
2021年10月以前ではそれ以後に比べ感染確認者数が少ない(第1図)。それに対し死亡者数では2021年10月以前の方が際立って大きい(第2図)。異なった2つの統計の様に見られる。
第1図

第2図

2021年10月以降だけでグラフを描いたものが第3図で、隣国との関連性が殆ど見られない。
第3図

死亡者数では、かなり隣国との関連性が見られる。
第4図

この違いをどう見るか? 一般に公表されたデータだけではその原因を調べるのは困難と思われる。
専門家の解説をお願いしたい。
なお、下図はOWiDの西ヨーロッパ5ヶ国の検索コピーで、上記私の同データベースを用いて描いたグラフが間違を冒していないことを確かめた。

用いたデータベース。










