COVID-19 感染者予測 今まで楽観論を書いてきたがここに来て恐ろしい試算結果が
2021/08/21
日本全国のCOVID-19感染確認者数の日毎進行について。2020年度の7月以降の再生産率変動で計算した2021年感染者数予測(赤線)と2021年8月10日からデルタ変異株のまん延で感染率が1.8倍(紫線)になったとして計算してみた。直近8月20日までの感染確認者数(オレンジ色棒)は紫線を追っているように見える。

11月には感染確認者は日本の総人口に達する勢い。それ以前に集団免疫が働いてこれ以上になることはないが、何もしないで感染力の強いデルタ株あるいはそれ以上の変異株の感染を許せばは早かれ遅かれこのような悪夢は現実になる。
その証拠とは言えないが、下のグラフは最近の主な国の感染状況で、人口百万人当たりの数で示したものである。日本は欧米の高感染国と同じ桁数となり「ファクターX効果」とは期待できない様相を示している。

ここにきて、医療科学者は、有効な感染防止策を議論して纏め、直接社会に宣言(署名入り)すべきであろう。特殊な認知バイアスに縛られた政治家に提言では理解されないし実現もしない。
何れのグラフも縦軸は対数表示とした。したがって軸幅は増減率に比例する。
Data on COVID-19 (coronavirus) by Our World in Data
グラフの修正:
8月23日に修正グラフを追加しました。
既感染者の増加に伴い集団免疫効果による感染を受ける未感染人口の減少率を予測計算式に追加しました。
減少率は (人口ー累積感染者数)/ 人口 とし この値がゼロ以下負になった場合はゼロとしました。

デルタ株蔓延を想定した場合、11月頃日毎の感染者数が2百万人程度となり、以後集団免疫の効果で減少に転ずる。
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