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2021年に持ち越したウィルス(SARS-CoV-2)保有者数の国比較

2021/01/05

今後のCOVID-19感染者を考えるとき、重要なのは他に感染させる期間にある開放性ウィルス感染者であり、感染確認から4週間以上古い人たちは抗体保持者である。2020年当初からの累積感染者数を云うのは無意味である。また、単に昨日との感染者確認の比較でもない。目立つ感染増が見られた時だけを取り上げるメディアのニュースでもない。

現在感染可能な保有ウィルス保持者(活性)がどれだけいるかが最も大きいファクターである。この感染活性者数の推定には、前のブログに示したように、累積感染確認者数から回復者と死亡者を取り除いた数である。

これは、日本をはじめとする感染確認後の医療管理記録が厳格に把握されている国では、統計的に感染確認から何日後に回復あるいは死亡しているかが正確に分かる。その期間は2週間から3週間に現れる、その人数を取り除くことで現在の感染活性者数を推定することが出来る。回復者の確認統計を発表していないイギリスやスウェーデン、医療記録が管理されていないと見えるアメリカでは、3週間以上前の感染確認者は非活性者として取り除いた。データはJHUの集計値を用いた。

下のグラフは、2020年12月31での越年感染活性者人数の推定値で。人数は各国の人口10万人当たりの数で表した。

選んだ国は、北半球の日本と交流の大きい国10ヶ国、東アジア日本と韓国は際立って活性感染者が少ない。集団感染による自然免疫保有者増を選んだイギリス、スウェーデン。また混乱して、対処方針の定まらない記録不完全と見られるアメリカ、この3国では感染活性者が多いことが分かる。

下の組みグラフは、パンデミックの記録が集計され始めて1か月後より12月31までの各国のそれぞれの時点での活性感染者数を推定したものの時系列グラフである。日本と韓国が全期間を通して極端に少ないことが分かる。

特徴的な違いとして、日本、韓国、アメリカは現在第3次パンデミックに入っているとみられるのに対し、ヨーロッパ諸国は第2次の感染拡大期と見られることである。

このような違いはどこから来るのか、統計的にはこれまでであり、疫学的追及によるしかない。

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