COVID-19 PCR検査 感染確認者数と感染死亡者数との関係
2020/08/05
北半球の主な国について、PCR感染確認者数と感染死亡者数との相関グラフを描いたものが下の画像である。何れもJHUデータ集積値を用いた。グラフは横軸が確認者数、縦軸が死亡者数である。

国によって、感染確認者数の増加に伴って感染死亡者の増加はかなり異なり一様ではないことが分かる。パンデミックが始まった初期ではいずれの国でも死亡者も増加する。
初期段階で、日本、韓国、ドイツでは感染確認者増に比べて死亡者は緩やかにに増加しはじめ、ある時点で急激に増加する傾向が見られる、これは感染確認が感染の初期に行われていて発病~死亡までの遅れ期間があることが原因であろうか? また、これらの国では飽和点が比較的少ない感染者数で現れ、これを過ぎると感染者数の増加にもかかわらず死亡者の増加が急激に緩やかになる。
イタリア、イギリスでは死亡者の増加率がほぼ一定でまだ飽和が見られない。スウェーデン、アメリカでは途中で増加率が下がるが依然として感染者数の増加とともに死亡者数も増加している。また、これらの国々では初期の段階から死亡者の増加が見られ、感染確認検査が遅れて、重症化>死亡と殆ど同時に行われていたことを暗示する。
人口が多い為に目立ち、悪く言われているアメリカ、意外なことに8月当初迄の積算感染確認者に対する死亡者の割合は0.03で日本と同じである。それに比べるとドイツ、スウェーデンを除くヨーロッパ諸国は10%以上である。
これらの原因は、疫学的なものか、政治の介入による社会的な規制の結果だろうか? これらの違いは、憶測による納得しやすい説明ではなく、証拠に基づく解明が重要であろう。
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