世界一乗用車事故死者数の少ない安全交通の日本 先進国中歩行死者数の方が多い唯一の国日本なぜだろう
2019/01/13
OECD “あなたの国を比較する” 交通安全 より。
このデータベースをダウンロードし、OECD加盟国の中から私の運転経験があった国を選んで交通手段別事故死者数を比較した。結果は、自動車交通先進国中日本だけが乗用車交通より交通弱者といわれる歩行中や自転車利用中の事故死者の方が多いことが分かった。下図はその様子を見るために描いたグラフである。

私は、在職中長短合わせて4年以上アメリカで生活したことがあり、また定年退職後は何度かに分けてヨーロッパを主にレンターカーで旅行しました。運転したのは、世界的に展開している大手のレンターカー会社が営業している国々にかぎりその他の国では運転しませんでした。
日本と国情が似通っているヨーロッパの道路での実感は、日本のように高齢者の歩行や自転車を見かけないことである。自転車は主にスポーツ利用として見かけ、自転車王国と言われるオランダでは、市街の自転車専用道路での通勤者を多く見たが、高齢女性の買い物など生活交通の様子は見かけなかった。またスクールバス通学が多く学童保護政策が生きとどいている様に見た。
これらの経験から、日本では交通事故といえば運転手を悪者扱いにするだけで、道路構造の安全管理の責任を問わない交通システムの必然的な欠陥であると見る。
2014年には日本はすでに世界一の乗用車運転安全を実現している。しかしながら、歩行中や自転車利用中の事故のため総合的な道路交通の安全では世界一ではない。上図の棒グラフの長さが総交通死者率を表し、これらの国の間でも4番目ぐらいに順位が落ちていることが分かる。
No comments yet