病院診療科待合室に置かれている幾つかの自動計測血圧計とABPM50との同時測定値の差
2018/07/27
総合病院の各診療科の待合室に設置されている左の画像のような自動血圧計測器。この測定値と携帯型血圧測定器(ABPM)による同時測定値を比較してみた。
自動血圧測定器の値は診療室での医師による測定値より高く出る経験をしている人は少なくない様に思う。
右画像のContec製ABPM50測定器で同時測定をして比べてみた。測定は異なった場所に設置されている二つのメーカーの幾つかの自動血圧計による異なった日時のものである。
このグラフでは、両者の収縮期血圧差を大きい順に並べ見やすくした。明らかに自動血圧計による測定値はABPMより収縮期、拡張期共に高く、その差は平均12mmHg、最大値20mmHg程度までにもなった。
ここで用いたABPMはアメリカのFDAでテストされアメリカで発売されているものである(中国製)。
このABPMの値が正しい保証はないが、テストした自動血圧測定器の血圧値がすべて高く出ることは統計的に見れば明らかである。
これらの自動血圧計は医療器具ではなく健康器具でとして認可官庁が違うというのかもしれないが、血圧ガイドブックの健康判断を根拠とすると正常な範囲の血圧の人も高血圧症に分類される確率が多くなる。これらの計測器は、医師の診断を受けるための警告であり、健康判断機器ではないといえるかもしれないが。そのような説明表示はされていない。
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