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24時間自由行動下血圧モニター(ABPM)2年半余りの記録から 私の場合

2018/06/22

24時間自由行動下血圧モニター(Contec ABPM50)を用いた血圧・脈拍データ監視を始めてから2年半余りとなった。この測定器はカフ・オシロメトリック法によるものである。

データ取得設定は、原則として30分間隔とし、異常を感じたときは手動で随時測定した。自由行動下の測定ではカフを巻いた上腕の運動中などにより計測に失敗することが多く、その場合は数分後に再測定を自動的に行う様設定されている。このようにして得られたデータは測定日時と共にコンピュータに収録できるものである。

下のグラフは2015年10月記録を始めてからの血圧の時系列プロットである。データの欠落はコンピュータへの収録失敗やカフの故障、旅行中などによるものである。

総平均収縮期血圧は125mmHg、拡張期血圧70mmHgであり。線形回帰直線ではこの2年半余り血圧の平均に傾向がなかったことが分かる。最近変更されたアメリカの高血圧基準をクリアーしている。

平均の周りの個々のデータの分散は下のグラフで見るように、正規分布をしていると判断できる。

脈拍数のヒストグラムは下のグラフの様で、上側に伸びた分布は、生活中稀な心身興奮時の上昇によるものが関係しているとみられる。脈拍数120と140拍/分付近に見られる微増は心房細動を起こした時のものである。

毎回の血圧測定の時間間隔と測定前後の血圧値の差の絶対値平均を見たものが下のグラフである。30分以内ではあまり傾向がみられないことが分かる。

1時間以内の測定間隔データについての血圧変動指数(ARV)を下記の式で求めた場合、

Bkは第k番目の血圧測定値、Wkは前後の測定時間間隔.

ARVの年平均に際立った変化は認められないと判断できる。

この血圧変動が正常であるかどうかを直接比べる文献は見当たらないが、下のグラフにヨーロパで行われた研究のグラフから見る限り特に異常な値ではないようだ。

How Many Measurements Are Needed to Estimate Blood Pressure Variability Without Loss of Prognostic Information?

American Journal of Hypertension、2014 Jan;27(1):46-55

このグラフからは72回以上の測定回数が安定した結果であることを示している。

高血圧治療ガイドライン2014、日本高血圧学会編によると、診療室血圧値、24時間自由行動下血圧(ABPM)、家庭血圧でその値に差があることは知られている。特に診療室血圧と家庭血圧の間に差がある場合、家庭血圧による診断を優先するよう推奨している。

数時間以内では、時間間隔に関係なく毎回の血圧測定値は異なり、その偏差値は大きい。家庭血圧測定の指針第2版、日本高血圧学会編では家庭血圧朝晩2ポイント測定、1か月で60ポイントの血圧情報を診断基準に推奨している。

私の統計量から求めた95%信頼区間は下記のグラフのように推測され、68回の平均値に対する信頼区間は収縮期で±2mmHg、拡張期で±1.5mmHgと高精度で評価されることが分かる。(ExcelのCONFIDENCE.NORM関数より)。

診療室の1回の測定値の信頼度は±16mmHg程度とみられ、1ヶ月毎の診療室血圧測定値による診断がいかに不正確かが分かる。

私の場合、血圧降下剤を処方されていて、この期間中服用薬の変更もあったがその効果がはっきり表れているとは言えない。

日米どちらのガイドラインでも私の血圧は正常値であるが、これらのガイドラインの適用年齢区分が表示されていないので不安ではある。

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