ガードレール切断面の安全性 串刺し事故は運転者だけの責任か?
何の端面処理もない危険なガードレール。2009年、現在は道路改修により撤去された。私のブログ「危険なガードレール 串刺し事故の責任はどこに」より。
http://minkara.carview.co.jp/userid/124785/car/1045701/3811711/photo.aspx
アメリカでは、ガードレール端面による死傷事故は認識されていて。レールの端面にはめ込んで車内が串刺しになることを防ぐばかりでなく、ガードレールが車内に入らないよう外向きに変形させることで運動エネルギーを吸収し、できるだけ乗員の死傷を防ぐ工夫をした製品が適用されている。
http://store.americantimberandsteel.com/guardrail-products-end-terminal.html
SKT-350
この場合にはレールの開始部分を道路より外して運転を誤ってカーブを飛び出した車が端面に斜めに衝突をするよう設置している。いずれにしても、衝突時の運動エネルギーを時間をかけて吸収するよう力学的配慮がなされている。
訴訟問題になった端面装着器具の動作と、サイズ縮小による事故原因の因果関係。ブルーグバーグニュース
テストによる動作確認。ガードレールを道路の外側に巻き込むようにしポストを次々に倒しながら時間をかけて車を停止させる様子。車内が串刺しにならないばかりか、運転者が受ける加速度G値の最高値を小さく保つことで安全を守っている。Crash Test Video: See the “ET-Plus Guardrail Promo Vid” より
サイズの無断縮小による動作不良の証拠写真。
http://www.bloomberg.com/infographics/2014-06-12/guardrail-design-lawsuit.html
各国の一例
一般に自動車交通先進欧米諸国ではガードレール端面を地面に埋め込み、車がレールに乗り上げるようになっていて串刺し事故を防いでいる。各国の例を示す。
アメリカ
スペイン
イタリア
日本では道路管理者は無関心。事故はすべて運転者の責任とされ、上記の様な配慮がないために道路安全設備会社の同様な開発の動機もない。
私のブログ動画 2009年
危険なガードレール 串刺し事故の責任はどこに