スペインの高速道路 古い国の交通安全インフラ
古いスペイン、スペインの住宅と街路はこんなものと思い込んでいる人もいる人は?
私たち夫婦でスペインを旅行したのは2004年、今回グーグルストリートでそのルートをたどってみた。当時断続的に開発中であった高速道路、見たところ最新安全設備の整った立派な道路として完成している。
新しく開発された住宅地も見ることができる。先ず自動車道路に注目してみよう。
西南の内陸部をマドリッドに向かうポルトガルから続く高速道路、2004年にはまだ一部未開通で渋滞の旧市街を通り抜けた記憶がある。これで見ると全線開通しているようだ。双方向分離型高速道路、カナダほどではないが分離緩衝地帯が取ってある。
一般道路との接続道路も安全を考えて設計されているようだ。
旧道では見通しの悪い上下の起伏が大きいが、高速では急な高低差を避けるように緩やかに横にうねって設計されている。
下の画像は、地中海沿岸をバルセロナから南下するAP7で、中央分離帯がブロックで仕切られているだけ、路側帯も十分な広さがない。この道路はイタリアの旧A1に似ているといえよう。
下の映像は、高速ではなく新しく開発された住宅街、一方通行で、速度制限20km/h、しかも横断歩道は少し上げてバンプ構造になっている(△標識)。中央分離帯は高くして遊歩道になっているようだ。
これほどではないが、ほかの新興住宅を見ても大変モダンである。
スペインは若者の失業率が非常に高いといわれているが、インフラ投資は十年前から見ると進んでいるようだ。
地図は2004年に25日間かけてレンターカーで旅行した経路。
この旅で宿泊したパラドールの画像
http://4travel.jp/travelogue/10109526
スペインの道路区分毎の法定最高速度。この速度では危険と思われる個所にだけ速度標識が建てられている。
上記のように、道路構造のの基準により法廷最高速度が決められていて、法定速度標識は立てられていない。法定速度では通り抜けられない曲線や歩行者などの多いところだけに減速すべき速度標識が立っている。これはわたくしが知る限りどの国でも共通している。
日本では道路区分による法定速度常識だけが一定間隔で頻繁に立てられていて、急カーブなどの安全通過速度標識がないばかりか、住宅地には制限速度標識そのものがないのはどうしてか不思議でならない。