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高齢ドライバーの安全上の問題と重要性に関する科学的研究の要約 ヨーロッパ連合委員会

2014/05/06

このテキストは高齢ドライバーの、安全上の問題の大きさと性質に関する科学的研究、関連する事故要因、対策の有効性を検討するものである。

Older Drivers   European Commission

 http://ec.europa.eu/transport/road_safety/specialist/knowledge/old/index.htm         はじめに | 機能制限や身体的な脆弱性 | 高齢ドライバに危険やリスクのある | 参考資料 | 機動性と生活の質に対する安全性 | それについて何ができる | 高齢ドライバの死亡者の将来の数に影響を与える要因は | PDF

ヨーロッパの国ごとの1996-2005期間の死傷頻度と事故の状況の開発については、(> 64歳)高齢者の基本的なファクトシートclip_image001(497 KB)上のデータのウェブサイトのセクションを参照ください。

                       _________________________

この報告書から要点を箇条書きに取り出してみた。

Ⅰ 高齢者運転による社会的リスクは誰か。

① 高齢運転者は他の人にはあまり危険ではないが自身にとっては危険である。

② 高齢運転者は事故に遭遇した場合、身体的脆弱性のため致死率が一般のドライバーの平均に対し5倍程高い。

③ 高齢運転者の安全対策では、運転制限になるような政策は誤りである。高齢運転は安全運転者であることを認識することが基本でなければならない。

④ 高齢運転者が遭遇しやすい事故は交差点での直進車に対する判断の誤りである。

➄ 高齢ドライバーは、スピード違反、危険な追い越し、飲酒運転などに原因する事故が少ない。

Ⅱ 機能的低下や身体的脆弱性

① 機能的低下は事故のリスクを高める

② 高齢者は一般に短距離運転のため統計上走行距離当たりの事故率が高く表れる。

③ 機能低下や障害は個人差によるもので年齢で同じように発症するものではない。

④ 事故との関連が見られる病気として、白内障、黄斑変性、緑内障、認知症、脳卒中、糖尿病等の視覚疾患が重要である。

➄ 高齢者は慎重な運転にもかかわらず、事故に遭遇した場合、若い一般のドライバーより負傷は深刻になる。

⑥ 高齢人口の増加や社会的変化の要因で高齢ドライバーの死亡者数は増加するが、現在より運転経験の豊富な運転者が増えることで人口当たりの死亡率は減少するであろう。

Ⅲ 可能な対策

① 車両の改良などで脆弱な高齢者の死亡率を軽減する対策。

② 車両の安全支援システム、道路インフラ、トレーニングなどの充実。

③ 対策では補えない身体機能の低下の進行で、医学的な診断による運転停止の方策が必要となる。

Ⅳ 生活の質と安全性

① 高齢者がまだ安全に運転できるときに運転免許証を奪うような試験は間違いである。

② 高齢者の自転車や歩行者の死亡率は高齢者自身の運転に比べ何倍も大きい。

③ 運転を禁止されることは多くの場合、社会的な生活の一部を失うことになる。その結果、自尊心と尊厳を失う結果になるばかりでなく、日常の活動、ショッピング、社会的接触のための困難が生ずる。

④ 車以外の代替手段は最も重要であるが、それは一つの決まった方式だけでは必要を満たせない。公共交通機関、バスの運行ルート、タクシー、ダイヤルライドサービス、徒歩や車いす、電動いす等いろいろな選択肢の中から生活上必要な特定の交通手段を選ぶことが必要で、それらのアクセス可能なインフラを必要とする。

総合的な科学レポートとして日本の交通安全行政に反映させてほしい。

最後の項目、Ⅳの④は社会的負担を要することで高齢者のわがままの感があるが、現在の交通インフラは今の高齢世代が生産活動時代の税金で作られた社会資産であることにも気付いてほしい。

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