福島県内の校庭放射線量の推移 分布に二極化傾向が表れた
昨日に続き、文部科学省の英文データより福島県内50校余りの校庭での放射線率データベースより、測定された放射線率の度数分布の時系列変化を見てみた。以下に度数分布のグラフを時系列的に載せる。比べてみてください。
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最初の測定日、4月14日では、分布は一つの山形であったが、2回目、5月12日には低放射線率側に別の分布集団が現れは始め、5月19日、6月2日と後期になるほど低放射率側の分布に属する母数が増加する傾向が見られる。高線量分布は母数が減少するものの依然として分布の形は存在している。この物理的理由は現時点では私には分からない。
この結果、放射線量の分布が広がり、平均値で見ると、校庭の線量が着実に減衰しているように見えるが、全体に一様に減衰しているのではなく、高線量側の分布が依然として残っていることに注目しなければならない。その結果、95パーセンタイル値で見るとそれほど減衰していないことにがわかる。
いずれにしても、学校環境の放射線測定は、科学的に綿密に行い、単純な平均値と云った認識は誤りだと云うことが分かる。子供たちの将来の健康にに関する問題であり、綿密な科学的データ分析に基づいた行政が必要であることが示唆される。
ここ数日前からの、同様のデータベースによる私が試みた学校の放射線汚染の分析例は、限られた情報をもとにしており、結果が正しいものとして主張しているものではなく。通り一遍のプリントされたリストを眺めるだけでは取り返しののつかない誤りを犯す危険性があり、データを得たら常に分析し、その結果、不足していると思われる情報の充実に努めることが重要であることを示唆している。
文部科学省は、科学的・統計学的な訓練を積んだ人材を擁しながら、何の分析もしないで、固定化されたプリント様式の文書を公表するだけで事足りているとの認識は無責任で、省の役割を果たしていないばかりか、子供たちの将来に責任を持つ組織とも思えない。
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