車間距離保持義務違反の お国ぶり
ウェブ検索をしていて、車間距離不足運転を「あおり運転」と云うことを初めて知った。それはともかく、前走行車との走行距離不足違反の限界は法規として数値の法文がなく、目安であるとのこと。走行速度と関係するものであるので代表的な規制速度の値で比較して見てみた。
時速(km/h) 判例(距離ルール) 時間距離(秒) 4秒ルール 2秒ルール何れも時間距離
100 100m 3.6s 112m 56m
80 64m 2.9s 88 m 44m
60 36m 2.2s 66m 33m
40 16 m 1.4 s 44m 22m
判例の計算式(日本)は 時速の2乗を100で割った距離であり、力学的には運動エネルギーに比例する値ということができる。ただ1965年のもので現在の道路事情や車の性能に合っているとは言えないのでこのルールでの時間距離を参考に出してみた(3列目)。
現在主流と思われる時間距離ルール、4行目がワシントン州(西海岸北部の州)4秒ルールで算出した車間距離、5行目が東京の目安2秒ルール[1]。
ヨ-ロッパ諸国ではおおむね3秒ルールのように見える。面白いのは東京はなぜ一番時間距離が短いか、その理由は割り込みを避けるためとのこと。人口過密tの東京と、アメリカ西部の田舎との違い、あるいは国民性か?
いずれにしても、裁判で勝てる基準がない限り現場の警官側からいえば違反を挙げることにはリスクが大きく、違反の検挙率は低いことが予測され、日本の違反検挙記録項目に車間距離不足が無いのはそれが原因だろう。このことはニューヨーク州の道路交通法律家のウェブにも見られる[2]。
しかし、常識では、車間距離不足が事故原因全体の三分の一ほどと云われている。警察庁の違反検挙数の統計リストにこの重要な違反項目がないのは不可解である。
もうひとつ、時間の測り方で、警視庁の文章では、「ゆっくりと01(ゼロイチ)、02(ゼロニ)と唱えてください」とあるが、不合理で不思議な思いつきに驚いた。秒単位の時間を計るときNHKラジオの時報音(電話の時報間隔)のリズムで最初0から数えはじめ,1,2まで数えた時2秒間の時間経過となる。ゼロから始めるのに抵抗があるならば、1から始めて,2, 3まで数えた時2秒の時間経過である、1, 2 ではその間1秒間であることは自明である。ことさら不正確な計り方を勧める理由はどこにあるのだろう。
[1] http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/kousoku/osirase1.htm
[2] Albany Lawyer: Following Too Close (Tailgating) – The traffic law that should be enforced.
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