コンテンツへスキップ

益川先生の授業風景を見て

2008/10/10

テレビで益川博士が京都産業大学の1年生のクラスで花束を受けるシーンを見た。「おめちゃでかわいい」と女子学生、産経ニュースの記事。ノーベル賞クラスの先生が新入生のクラスで一般物理の授業を持つ、これは教育にとってとても大切なことと思う。ただ、ノーベル賞のニュースを見るまでは、学生はただのお茶目なやさしいおじいさんとして授業に出ていたのではないだろうか。おそらく、これからは、こんな先生のクラスに登録したラッキーさを満喫し、授業の内容ばかりでなく先生がされる冗談の受け取り方も変わると思われ、将来研究者にならなくても強い影響を受けるにちがいない。

一般に今の大学では、長い研究生活をして定年になってから、初級クラスの教室を受け持っている教授は多い、残念だが、新入生の学生には、先生がどんな研究者でどんな意図で授業をしているのかを理解できるまでには成長していない。京都産業大学はどうか知らないが、多くの大学ではクラスを担当する教授の研究紹介がないので、ただ教科を教えてくれる先生としか見ていない。大学は教授陣の研究歴などを紹介・解説するインターネット・ウエブなどを構築して、教室で教えることは単に教科の知識ばかりでなく、研究者としての経験を踏まえての授業であることを理解させる努力が必要と思う。現在多くの大学では学生から、各教室での担当教授の評価をアンケート方式で取っているが、わかりにくいとか、黒板の字が見えにくいとかいった苦情が目立ち、これは、大学の教育では、研究経験豊かな研究者から学問へのトレーニングを受けるということを理解させることも必要であろう。

一方、研究者を育てる専門性の高い大学院で、ノーベル賞の対象になるような業績のある教授も、一律に年齢だけで定年制が適用されていることは学問的損失が大きく、どうしてこんな幼稚な公平性が支持されているか、国立大学の職員が国家公務員でなくなった今、大学の人事の自主的な運営ががどうして生まれてこないかが残念である。

No comments yet

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください