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ドイツ・アウトバーンでの速度制限の話

2007/03/15
今日のCNNニュースで、アウトバーンでの速度制限を時速130kmにしようとする議論が出ているとの話。
原因は、EU連合のCO2の排出規制に関連して、ドイツのアウトバーンでの高速運転に圧力がかかっているとのこと。
番組では、実際に等距離を走ってみて、時速220kmで走る場合には、時速130kmで走る場合のガソリン消費量が2倍になるという走行実験をして見せていた。
昨年ドイツでガソリンを補給したとき、当時の為替レートでリットル当たり200円程した記憶がある。こんな高価なガソリンを湯水のように使って高速運転に固執するドイツ人気質は何処から来たものであろうか。

面白い例として TI さんのブログ http://europewatch.blog56.fc2.com/ に紹介されていた記事、

ロイター発信のニュースによれば、「ドイツの高速道路を走る自動車には、ドライバーの収入とスピードに相関関係があり、収入が多いほどスピードを出す傾向がある」という。

A new survey out shows motorists’ speeds on German freeways is largely in line with their bank balances.
一部のアメリカ人が、拳銃やライフルを所持することを禁止されることは、人格を否定されることと感じ抵抗があるように、ドイツ人は公権力に速度制限されることは、個人の基本的な文化に踏み込まれると感じているのだろうか。
参考 DW-World の記事 Germany Skeptical About Environmental Speed Limits
思い出されるのは、1970年代の第一次石油危機のとき、当時のニクソン大統領は燃料の使用量を制限するために、アメリカ全土に時速55マイル(88km/h)の速度制限をした。アメリカでは交通規則は州法であるから、超法規的と云えるが、不平を言いながらも従っていた。何年続いたか知らないが、アメリカの人口密度の高い諸州では、ヨーロッパに比べハイウエイでの速度制限が厳しい国といえる。
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