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カタルーニャ地方の中世修道院遺跡

2005/10/11

カタルーニャ地方の文化

美術資料によると、ピレネー山脈のスペイン側山麓には大小の修道院や、町や村の聖堂が点在する。今世紀初めこれらが廃墟と化し中世の遺産が破壊散逸の危機に瀕したが、積極的な保存運動が起こり、かなり崩壊した聖堂まで徹底的な修復や復元が行われた。ただし、壁画は、高度な技術を駆使して壁面から剥離し美術館に移管修復されこの場所には無い。バルセロナのカタルーニャ美術館はこれらを保存するのを主な目的として作られたものである。

現在、この地方に散在するこれらの歴史的建造物は観光施設として整備され、規模の大きなものは国営のホテル「パラドール」として運営されているものもある。

写真の、古代ロマネスク様式の宗教画は、1039年に完成され、16世紀まで続いたクリスチャンの僧院跡に、当時の教会での食事様式を知る資料として展示されていたものを写したもので、原画は、11世紀末のものと思われる(最後の晩餐か?)。

この僧院は、深い谷に突き出した山の尾根の先端に位置し、現在では谷がダム湖になり、半島の様になっている。晴れた日には雪を被ったピレネーの峰が望まれる風光明媚な場所であるが、今日でもそこに到達するには、駐車場から狭い岩の間を30分ほど歩く道しか無く、当時は谷から登ってこのような規模の建造物を作ったと考えられ、宗教の力の程が偲ばれる。

以上は画像に関連した説明ですが、観光施設といっても、他のヨーロッパ各地と同様に、これらの場所を訪れるには自分で運転する車でしか方法がありません。九月初めはまだ観光のハイシーズンであり、この地域ではパラドールに2泊の予約しか取れなかったので、残念ながら、ごく一部を垣間見るだけでした。

今回の旅では、イベリア半島の複雑に交錯した特異な文化の流れを残す遺跡を3週間ほどかけて回りました。特にイスラムとキリスト教文化の結びついた独特の美術など、都会の美術館では見られない建造物あるいはその遺跡を見ることができました

スペインは高速道路網が整備されていて、各都市間を短時間に移動することが可能なので効率的に旅をすることが出来ました。車の走行距離は全行程で三千キロ足らずでしたが、残念ながら、この程度の期間では、サラマンカやサンティァゴなど北西部まで足をのばすことは出来ませんでした。

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