事故という概念
2024/01/23
事故という概念を纏めてみよう*。「事故」という概念は科学革命以前にはなかった (不必要だった)。事故はある特定のリスクが十分に管理されていなかった結果の証拠とみなす。事故はリスクマネージメントの失敗の結果である。
どうして事故は近代的なものか。事故は私たち人類が身に余るエネルギーを制御する科学技術を獲得したことに伴って生まれたリスクである。例えば東京電力福島第二発電所の「事故」、もし冷却用水の貯水ダムと非常発電施設を背後の山に作っていればメルトダウンはなかっただろう。これは明らかにリスクマネージメントの誤りであり、社会の受けた損害に比べ安い投資であったろう。
本年1月1日の能登半島地震災害と羽田航空機事故、災害と事故との違い、この場合はその典型例であろう。
ここで一つ冒頭の説明には疑問が浮かぶ。江戸の大火、これは「事故」の範疇で火消し組はリスクマネージメントではなかっただろうか?
*Green,J.(2003), The ultimate challenge for risk technologies —-: ヒューマンエラーは裁けるか、シドニー・デッカー・芳賀 繁(監訳) まえがきより。
No comments yet