交通事故災害の記録Ⅻ 「高齢者は事故を起こしやすい」は嘘 高齢者は事故に遭遇した時人体の虚弱性のため死亡率が増加するのである
2023/12/05
以下の分析は、すべての道路交通機関による死傷事故の年齢10歳区間毎の人数について行ったものである。警察庁のオープンデータ2022年による。
負傷者数は壮年55歳以上で減少に転じるが死亡者数は高齢に向かって指数関数的に増加しているように見える。全体の傾向を一つのグラフ上で表示するためグラフの縦軸は対数表示で示した。

下のグラフは負傷者数と死亡者数をそれぞれ別の線形グラフで示したもので、左側負傷者数では45歳を起点に負傷者数が加齢とともに減少することが見られる。それに比べ、当事者区分Bの死亡者数は55歳以上で指数関数的に増加している。しかし、当事者区分Aでは死亡者数は減少を続けている。
高齢運転者の加害性の強い事故区分Aは加齢にに従い減少を続けるが死亡数は増加する。この原因は、加齢に従い事故に対する身体的虚弱性が進み死亡に繋がりやすいとみるべきであろう。多様な道路交通の手段における共通の危険指数として負傷者数を路上の危険暴露指数に比例する量と仮定すると、高齢になるほど事故関与数は減少していることが分かる。年齢層別死亡者数増加を高齢者事故多発を云うのは明らかな間違いである。

ちょっと一服、以上今までの分析は道路交通の実勢の人身災害の大きさを評価しようとするものである。交通警察の広報などで見られる年齢別の事故特性の傾向分析と混同しないで!!
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