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いまだに行こなわれている診療室血圧での血圧管理

2023/08/20

臨床に於ける血圧管理を診察時血圧で評価するにのは不合理であることは指摘されている。例えば「高血圧臨床に於ける血圧変動性」第24回臨床血圧脈波研究会。しかし現状は大学の医療機関でも見掛けるように診療室前に置かれている自動血圧計測、これは何を意味するのだろう。

今回は、私のABPMで計測した2023年半年余りのデータについて統計を試みた。

データはABPMによる24時間30分間隔に設定した連続計測値で、半年間約4千回の測定値である。

下のグラフは、毎時刻毎の血圧平均値とその標準偏差を表したものである。生活の中心は、主として自宅におけるもので、住居内全域の温度管理は年間を通じ24時間24℃を中心に±4℃以内にコントロールしている。したがって季節変動は少ないとみられる。また日常生活は、高齢のため昼間活動期にも身体に負担のかかる作業や運動は制限し安静時に近い生活時間で過ごしている。そのため、昼間の血圧上昇が少なく表れているのかもしれない。必ずしもnon-dipperとは言えないのかもしれない。

外出は、主に生活に必要な買い物や診療等であるが、私自身の乗用車運転を利用している。高齢者にとって苛酷な気候など環境の変化にさらされたり、また身体的虚弱性による自損障害事故など危険な道路歩行や自転車、短距離の公共交通機関は殆ど利用していない。

下のグラフは、毎時平均値に対する標準偏差の日変化を示したものである。日中の生活活動時間帯では大きく、就寝中や安静時間帯では小さいことが分かる。

血圧測定のガイドブックでは朝安静時に時間を決めての計測が勧めれれているがこれには合理性がある。しかしそれでも毎回の測定値の標準偏差は15~10mmHg程度の確率変化が見られる。言い換えれば毎日1~2回の測定では10mmHg程度の血圧変化は偶然のバラツキであり当日の血圧とは言えない。臨床的には循環器系の患者では何年も診療を続けており主治医はこの不確実性を認識しており毎回の診療時だけの血圧値で判断しているわけではないのは事実であろう。

血圧に関する高度な統計分析の論文やその解説はあるが、基本データである血圧測定の方法について明確な基準があいまいなものが多いような気がする。

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