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COVID-19 日本のオミクロン 新聞解説記事の間違い

2022/09/10

「行動制限のない夏休みとなり、親族や知人との会食機会などが増えたーなど感染が広がりやすい理由が重なった」 (朝日新聞9月10日編集委員辻外記子)の一部

こんな勝手な解説記事。確かに日毎発表の感染確認者数は下のグラフの様にお盆以後増加に見える。しかし、これを休暇中の医療業務の落ち込みと認識しないで、大衆の行動の悪い面の結果との思い込み、上から目線の警告、これらは情報メディアの陥る認知バイアスではなかろうか。

お盆休み中の医療機関の検査や集計の遅延、居住地から移動したための受診困難など重なって感染確認者の集計作業が落ち込んだのではないだろうか。

お盆休暇後の1週間ほどに見える感染確認者増は本当にこの期間中に新たに感染した数であろうか? これは長期休暇後の感染確認作業の落ち込みの修正加算の結果の増加ではないだろうかとの疑問がわく。

これを確かめるために、お盆休暇中の落ち込みを、お盆前前3週間の推移と矛盾が無い様にお盆後の一週間の増分で埋め合わせたのが下のグラフである。橙色が加算数、白抜きが移動による減数である。

このように、長期休暇で感染が増えたのではなく、休暇中の医療困難による減少の修正であり、これは社会現象であり、疫学上の感染増との検証は見えてこない。

次のグラフは、私の「日本のおミクロン」シリーズに書いてきた経過を示したもので、BA.5の急激な感染増の始まった初期のデータで予測した上限(赤線)と下限(緑線)の感染者数推移。修正お盆休みの結果で予測した近似曲線(黒色)、青色棒は日毎のNHK集計の感染者数である。

幸いにして昨日までの日本の感染確認者数は、2か月前のデータの予測線の下限線とほぼ同じ、わずかに上側を推移している。

COVID-19 日本のオミクロン お盆休みの集計欠落を補填する試み

2022/08/29

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