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考えさせられる日本の医学教育制度と臨床医師

2022/04/18

医師が高校時代に最も嫌いだった科目は…:日経メディカル (nikkeibp.co.jp)

私にとって興味深いアンケート記事を見た。

私は大学の教養部で医学部、歯学部、薬学部の医系学生の基礎物理学の講義を持っていた。一般に、好かれていない科目担当だとは分かっていたが40名クラスの中で1,2名は特別自由選択の物理を受講する熱心な学生もいた。

1990年代末頃までは、国立大学では教養部(2年間)医学部学生は理系の科目や統計学を取得し、物理、化学、生物学の基礎実験も必須であった。単なる暗記ではなく、自然科学の根拠を学ぶ初歩を体験させる教育がなされていた。

2000年以降、大学の学部教育機構が自由になり、特に医系では医学の発達による教えるべき医学内容が増加したとの理由で自然科学の体験科目が無くなった。

私は、ニューヨーク州立大学(Albany)にいる時、医学関係の(外科)研究費プロポーサル(請求論文)の幾編かを見る機会があったが、それには共同研究のメンバー組織として、自然科学系のPHD保持者が含まれていた。アメリカの大学では医学者は専門学位の他にPHD(自然科学系などの博士の学位)を合わせて持っているのが普通のように思う。多くのアメリカ医学部では理系の学部(大学4年)の卒業が入学受験資格である。

日本では、大学病院などの医療機関では最先端の医療機械は整っているがそれを科学的根拠で理解できる臨床医師はどれだけいるか疑問であるように思う。

嫌いだった科目。以下、日経メディカル記事より転載。

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