COVID-19 感染確認数等の週平均表示には注意して見る必要がある
2022/03/18
感染関係の日ごと集計値からの情報発信について、最近になってようやく厚労省やニュースメディアは前日比(差)は無意味であることを認識してか、前の週同週日との差又は週間移動平均で増減情報を発信するようになった。
しかし問題になるのは、週平均の日付表示方法である。直近過去1週間の平均値を最後の日付で表すことは時系列として間違いである。週間平均値の時系列情報の代表値は平均期間の中央値であるはずである。
下のグラフは、感染確認者数の日ごと集計値に対するこの二つの週平均値を線グラフで重ねて示したものである。
これで見ると、明らかに直近7日平均値を最終日で表した(オレンジ線)は間違いであることが分かる。平均期間の中央値で表した(黒色線)が時系列的に正しい表示方法であることが分かる。

エクセルの7日移動平均は最終値の位置に表示されるためそのまま用いるとオレンジ色の曲線になる。これをメディアは気付かず表示しているのではないだろうか。
時系列の移動平均では、週平均であればグラフの様にその中央値は3日遅れでなければ得られない。
そのため、私の今までのブログでは、週移動平均の表示を最終日から3日間はグラディエーションで区別して表し参考値として表示している。
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