COVID-19 日本のオミクロン 誤った情報を流す政府・ニュースメディア それを黙認する専門家とは
NHK NEWS WEB 「オミクロン感染者減少も死亡増加分かってきたこと」[2/25]
何が分かったのだろう? 厚労省の専門家会議 厚労省の集める専門家とはどんな基準で募集しているのか疑問に思えるニュース。


上の画像は2月24日に集計され公表された死亡者数であり、その原因となった感染感染者の感染日は3週間ほど前のものである。死亡原因が現在にあるような「過去最多の状況が続いています」は明らかに不適切な解釈です。
周知である事実、死亡者の発生はその原因である感染から数週間後に起こるものである。
下のグラフは日本の感染確認者数と死亡者数の推移をその集計値の公表日に合わせて記入したものである。

明らかに死亡の推移は遅れて発生している。したがって上のグラフの矢印の方向に死亡の遅れ日数と感染確認者との移動相関係数を算出した。データは1週間(7日)の移動平均推移を用いた。
感染曲線と死亡曲線の関係がはっきりしてきた第3次感染からの相関をそれぞれ異なった期間で計算してみたのが下表である。
赤字は相関係数の最大値を示す。第6次を除き、相関係数の日変化はそれほど鋭くないが感染確認日から死亡が見られる遅れ日数は、何れも2週間から3週間である。

遅れ日数を18日として重ねて描いたグラフは下の様になった。

感染確認から死亡までの遅れ日数を18日として感染確認者数に対する死亡率を求め描いたものが下図(青色線)である。第6次(オミクロン)の死亡率は現在最低と見てよいだろう。

上のグラフでオレンジ色の点線は死亡遅れを無視し同日の感染数と死亡数から計算した死亡率であるがこれは情報としては無意味、ただの算術に過ぎないことがわかる。
このように、第6次の感染上昇が急速に、そして最大であったためにその後遺症として現時点で死亡者数が増加しているだけである。
日本の陽性者数に対する死亡率は現在最低の状況を保っているというのが正しい分析に基づく情報である。
真実は、「オミクロン死亡率は全期間を通じて最低である」が正しい分析から得られる情報である。
保健所をはじめ感染者、密接関係者の感染拡大の努力により死亡率最低の状態を維持できていることを評価すべきである。