COVID-19 変異ウィルスには統計的寿命がありそれが感染爆発と収束を繰り返す?
2021/12/26
「終息の無い感染予測はありえない」。ニュースメディアの認知バイアス!
日本のCOVID-19感染推移は始まってから5回のピークを持つ感染変動を経過し、現在第6回目に入っている。
近似定数: 初期実効再生産率R0、変異ウィルス毎の半減期R1/2は次の方法で求めた。
過去に起こった第5次までの変動毎に求めた近似定数は、OWDの日ごと感染者数推移に目視で一致する値を求める方法で行った。その結果は以下の表の様である。

近似曲線と感染確認者数を示したものが下のグラフで、第3次の場合は本来2回の時差を持つ変異ウィルスが原因で起こったものと見られるがここではそれをしなかった。
また、2020/9月ごろから直線的に増加するバイアス的な感染者が見られ第5次まで続くがその収束時点では見られない不思議な現象が見られる。下図は2020/7月スタート2021/9月時点で1700人迄の線形加算補正を行っ結果である。

このように、日本の過去5回の感染爆発と収束は、関与した主力変異ウィルスの寿命と初期実効再生産率で説明できたと思う。
なお、第6次は現在進行中であるが今のところR0 1.14の予測曲線に沿っている。半減期が分からないので何とも言えないが、以前の場合の半減期と大きく変わらなければ、今回のピークは1月10日頃、1日500人程度ではないだろうか?
ニュースメディアでは感染者爆発の極端な予測取材記事は目立つが、専門家の説明でも収束の記事は見た記憶ない。前にも書いたように収束の見られない予測はありえない。
Trackbacks