COVID-19 感染確認者数と政府干渉の効果
2021/10/23
画像は朝日新聞10月22日13版の記事から。東京都の場合。
ピンクの塗りつぶしは緊急事態宣言発令中。

緊急事態宣言発令時期と感染者数推移、三つの典型的関係が見られる。感染者数がピーの時期で開始した(2021/1/8~3/21)まで、増加中後半(4/12~6/20日)、感染増加の初期段階(7/12~9/30日)。これだけで見た場合、政府干渉・緊急事態宣言の効果があったとはとても言えない。本年1回目、政権では効果あったと云いたいだろうが、疫学的に宣言と同時に感染者数が下降することはありえない、効果は宣言発令から少なくとも1週間後から出るはずである。2回目時間差からは効果があったといえるかもしれない。3回目:発令時期は適切と見られるかもしれないが残念ながら効果は無しと言わざるを得ない。
世界各国の感染防止対策の政府干渉の度合いを指数化した厳格度指数(stringency_index)と感染者推移を見ても政府の政策に決定的な効果は見られない*1。
唯一効果がある行動は、社会を対象にした規制ではなく、感染確認者数が減少し医学的対応が可能な時期を逃さず、感染者の発見・治療と感染者と密接関係者の追跡・検査・隔離を徹底すべきであろう。社会的密接度の高い集団の間では極少数の感染者からも爆発的感染者増が発生する事例を見てきた。その集団の規模が大きければ医療崩壊につながる。
*1
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