COVID-19 過剰死亡者数で見る日本の実態 平年の季節性12月、1月の死亡増より少ない
2020年からの死亡者数は新型コロナの死亡数によって平年(2015-2019)の死亡数より増加(過剰死亡)しているだろうか? これを世界中から集計したデータベースがインターネットで公開されている。

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Shown is how the number of monthly deaths in 2020–2021 differs from the number of deaths in the same period over the year. number of deaths might not count all deaths that occurred due to incomplete coverage and delays in death reporting. より。
エラーバーは5年間の同月変動の標準偏差の2倍幅を表す。
これで見ると日本の場合、COVID-19による過剰死亡増が確実に見られるのは2021年の3月以降といえる。
また、この過剰死亡数だけがCOVID-19によると推定するのも正しくない。なぜならば、人々の感染に対する防御意識が高まり他の感染性疾患の罹患率も下がる効果が推定される。一方、基礎疾患を持ち継続的な医療を受ける患者が感染を恐れるために医療機関に出向くことを避け重症化する場合など、医療崩壊まで行かなくても医療環境が変わり、以前の統計値とは母集団が変わったであろうことも無視できない。
参考のために作成した次のグラフは、COVID-19だけの死亡者増加率といえる証拠はない、。

ここで見られるもう一つの日本の死亡者数の特徴。今回の新型コロナ、重大な災害と騒がれている感染死亡率だが、平年の冬季の死亡増の方が大きいといえる。
下図に北半球の数か国のCOVID-19感染状況を転写した。日本は各月末の集計値しか報告されていない。他の国は週ごとの値である。このことから残念ながら直接比較はできないが、日本では過剰死爆発は見られない。赤線が2021年、紫線が2020年の経過である。

何れも上記OWDの画像より。