COVID-19感染 大阪の場合 簡易感染再生産率から見てあと1週間で第4次拡大は頂上を見るか?
2021/04/15
今まで私のブログでは、簡易感染再生産者率として、[直近2週間の陽性確認積算数] / [その前2週間の確認陽性患者積算数] の比を推定再生産率として書いてきた。
「新型コロナの科学」黒木登志夫、中央公論社,2021/3/5第5版,p88.によると、西浦博のネット講演では1週間新規感染者とそれに続く1週間の感染者積算比に5/7を指数として乗じたとある。感染活性期間を5日としているからである。
感染症の専門家から見れば、私が用いた2週間は期間が長すぎると思われるかもしれないが、現在一般に公表されている日ごと感染記録は週日効果が強く、1週間又はその整数倍の期間統計値でなければ時系列分析は出来ない。指数によってRtの数値を変えることが出来ても基本的には週ベースの系列に変わりがない。
以下に、大阪の場合昨日までの結果から予測した日感染者数の2週間先までの予測をしてみた。20日頃最大値が見え以降減少に転ずる希望が見える。

下のグラフはこうして求めた簡易再生産率の指数関数近似値を求めた。結果は、3月30日から4月67日の間では関数近似が困難な上昇を示したので実勢値を、4月8日以後は予測の為指数関数近似式とその外挿値を描いた。

再生産率が減少に転じてからその値が1.0に達するまでは日毎の新たな感染者は続き、定常になるまでの日数は右の近似式より計算すると34日、一ヶ月余りかかることになる。このことから見ても現在より強力な社会的感染防止対策が必要であることが分かる。
幸い、今のところ実勢値は予測値より下回っている。
科学はより正確な根拠に基づく予測の学問でもある。災害はそれを見てからの対策では損失を大きくするばかりである。
Trackbacks