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日本のCOVID-19感染状況 地域別特長

2021/02/02

PCR検査陽性確認者が発症、死亡、他に感染させる開放性保有期間を2週間(14日)間とし、直近後ろ向き14日間の陽性者累計数を活性感染者と仮定し、その集団から日遅れで死亡者が発生するものとして両時系列変動曲線の日ずらし相互相関を求め、両者の相互相関係数が最大値になるずれ日数を活性陽性者集団の死亡までの平均日数とした。公表されている死亡者の集計値には週日依存性の変動が大きいので、週間を単位とした移動平均を用いた。統計期間は、集計データが乱高下している第一次パンデミックを避け2020/7/14日以降とした。

下の組みグラフは、ずれ日数を調整し重ねて表したグラフで、両者の時系列変動の関係と因果関係の度合いを見ることが出来る。データはNHKが県別に集計したものでCSV形式で公表しているものを用いた。

大きな特徴は、日本全体の感染傾向で見られる8月の第2次感染拡大は、北海道ではほとんど見られず、南下するにしたがって第二次感染拡大が顕著になるように見える。特に北海道ではヨーロッパに似た傾向で、8月の拡大はなく、12月に第二波のが現れている。愛知から南では現在第三次の拡大期に入っていると見ることが出来る。

下表は、この分析で見られた主なパラメーターを示す。

致死率に関して、精度は低いものの、東京では低く、大阪では高い傾向がかなりはっきりしている。鹿児島と沖縄では感染者数が少ないこともあるが死亡者の第二次増加が見られない。

現在、多くのデータベースは国毎に纏められているが、アメリカ、オーストラリア、カナダでは州政府別に集計したデータを公表している。国単位の分析は適当ではないことが分かる。

日本は南北に長いとはいえ、社会生活の均一性が強く地域格差の少ない国であってもこのような違いが見られる。

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