PCR検査陽性者の発症期間と致死率に基づく死亡者数予測
2021/01/25
PCR検査で陽性に判定された場合無症状でも発症の恐れのある期間及び他に感染させる開放性ウィルス保有期間はほぼ11日間と推定される。WHOでもほぼこの予測の様に広報されている。
下のグラフはこの11日間の確認者累積人数の日系列から求めた14日先までの死亡者予測(オレンジ色棒)と日毎に公表された死亡者数(黒色棒)である。厚生労働省オープンデータ。

ここで行った近似方法の概略は以下の様である。
下の組みグラフ上段左は、当日より後ろ向きに11日間の集積陽性者数(感染活性者数)の日系列曲線とその後に現れる死亡者の週(7日)移動平均の日系列曲線を示したものである。両曲線の間には日にちずれ(日ラグ)が見られる。このずれ日数を求めるために、感染活性者数トレンドと死亡者数トレンドの日ずらし相互相関係数を求めたものが右グラフである。活性感染者集団に対する死亡者の週移動平均は14日後に発生する確率が一番大きいことが分かる。
下段左のグラフはこの14日間のずれを調整し重ねて表したものである。右はこの日ズレを補正して感染活性者集団が原因とみられる死亡者の致死率%を算出し表したものである。大まかに言って致死率は0.1~0.15%程度と見られるが、感染拡大期には大きい傾向が見られる。

今回示した死亡数予測では、致死率を0.1%と仮定して計算した結果である。
この予測では、1月末から2月初めが死亡者のピークで以後下降に向かうとの希望的に傾向を見ることが出来よう。
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