通常の感染症死亡者数の前年同月変動とCOVID-19感染死亡者数の関係を調べてみた
2020/12/06
2020年の通常感染症死亡者のデータは7月までしか公表されていないので、8月以降は2019年の値(交差斜線)で表した。またそれぞれの月の死亡者数の前年値をグラデ―ション棒で示した。データは前ブログと同じe-Statのデータベースによる。

新型コロナウィルス感染による死亡者は、4月以降通常の感染症死亡数と比べて無視できない水準が続いていることが分かる。
もう一つの大きな特徴は2020年の通常の感染者死亡者が2019年に比べ1月と2月で大きく減少している。3月以降も昨年に比べ減少の傾向が見られる。7月ではコロナの死亡の方が小さい。
2020年における1月と2月の死亡者の減少は、2019年には主に季節性インフルエンザ(鳥インフルエンザ等〉が多かったことが原因している。
コロナ感染拡大防止の社会行動により、12月から来年の冬季には一般の伝染性感染症も防ぐこととなり、さらに減少すると思われる。通常のインフルエンザ感染症の減少のも含め研究対象とすべきであろう。
Trackbacks