テレビや新聞 COVID-19 「3日連続で感染者激増」 このような見出し記事の罪悪 誤った“認知バイアス”を社会に植えつけるのでは
2020/08/10
下のグラフは厚生労働省集計のデータベース「オープンデータ」から描いたもので。それぞれ毎日の公表値と、それの1週間移動平均値を計算して(中央日)記入したものである。
PCR陽性確認者数は週日での変化が大きく、周期変化をしていることをが見える。このような場合、感染者が3あるいは4日連続で2倍以上も増加しているとの見出しに何の意味があろう。嘘でないから報道としては正しいとの言い分だろうがこれは視聴率を上げるだけの意味しかない。かえって社会に誤った危機感を与えるに過ぎない。

上のグラフで最も重要な事実は、第一次感染増大期と違い、PCR検査陽性確認者が急上昇するにもかかわらず、感染死亡者がいまだに増加に転じていないことである。この事実こそ専門研究者に取材して現段階で分かっていることを報道し、正しい社会活動の判断の材料となる記事にすべきであろう。
なぜ死亡者だけ? 残念ながら厚生労働省では発症者、重傷者数の統計を示していない。
このような証拠のある事実全体を云わない報道、感染確認者数だけをしつこく報道、目立つ分かりやすさだけを求める報道は誤った社会認識を作り上げることになる。
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