COVID-19感染 北半球の主な国の人口10万人当たりの死亡者数 日本は韓国とともに欧米より2桁少ない 特に日本の成果が外国だけでなく日本のメディアでも無視されている不思議な理由は?
統計のもととなる母集団の人口を無視し、目立つ数字で視聴者。読者の目を引くメディア。これは、一般に間違った認知バイアスを醸成する。
下のグラフは、それぞれの国の人口10万人当たりの累積死亡者数の対数表示したもので、韓国と日本はドイツを除く欧米先進国より2桁少ないことが分かる。

アメリカは人口が多い為、国としての絶対死者数はヨーロッパ諸国に比べ多いので目立つが、人口当たりにすれば殆ど同列であることが分かる。しばしば、ヨーロパでの成功例に挙げられるドイツは確かに少ない。そのうえ、ドイツ、日本、韓国は5月以降新しい死亡者は見られないほど少ない。

上は、死亡者の日発生数の週間移動平均値の推移グラフである(人口1千万当たり)。日本と韓国は左のグラフでは底辺に密着し見られないほど少ないので縦軸を百分の一にして右のグラフで表した。また、下のグラフはこれを対数表示したものである。

PCR検査に制限を加え、都市(地域)の強制外出規制もしなかった日本、感染死亡者のピークは他の国に比べ遅く、しかも平坦化していてピーク以降の減少率も大きいことが分かる。
上のデータはJHU(ジョーンズホプキンス大学)の編集データベースによるものだが、日本の場合、政府や各県のプレスリリースより読み取ったものの様です。
以上結論を云うのは早いが、現在までのところ日本は、COVID-19(新型コロナ)感染死対策で韓国とともに世界での成功例である。特に日本では民衆の官憲による無差別の強制移動禁止(ロックダウン)が法律で実行できないにも関わらず。
日本は、死亡原因をCOVID-19感染死以外で処理していると云いたいメディアもあったようだが、季節毎の全病死記録に本年度際立って過剰が見られない限り根拠は無い。まして、PCR検査の多い少ないは死亡数とは関係ない。