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日本の COVID-19 (新型コロナウィルス)感染者数を死亡者数から推定する。

2020/06/29

日本では国民全員のPCR検査をしていないので総感染者数は分からない。初期段階での国内に感染者が無く、帰国者など国外からの入国者が主体となった確認感染数の日増加数と、それより8日遅れての死亡者の日増加率がよく一致することが見られた(下のグラフ)。したがってこの期間での感染確認者数に対する死亡率を求めると約3%程度となった。以下のグラフではすべて7日移動平均値を用いた。

しかし、日毎の確認感染者数はピークを過ぎると急激に減少するが死亡者数は減少が遅いことが分かる。これは日本のPCR検査が、帰国者など第一次感染者と、密接者で発熱などの症状が現れた人に対する検査に限られ、散発的な国内での2次三次感染者の把握がなされていないことが原因しているとみて死亡者数の日変化から、死亡率3%と仮定して感染者数を推定してみた。

上の棒グラフはその結果を示したもので、青色は確認感染者数、オレンジ色は死亡者数から推定した感染者数、全体の棒の長さが全感染者数の日変化を示す。4月末以降PCR検査の対象にならなかった2次感染者以降の感染者(オレンジ色)が増加している状況が見られる。6月10日頃感染者が無くなったように見られたがまた推定感染者が微増している。これは感染経路追跡が不能になった未検査感染者が存在することを示唆する。

よく言われているように、ワクチンが出来るまでは、国内に分散したSARS-CoV-2保有者からの感染が主力となり、隔離できない発症していない人からの感染を防ぐ努力を、社会的距離を保つなど地道な対策を辛抱強く継続していくことが2次、3次パンでミクスを防ぐ唯一の手段であろう。

下のグラフは、日本の6月24日までの累積感染者数を示したもので、実勢の累積感染者数は6月末で少なくとも確認感染者数の約2.5倍(50,000人)ほどと推定される。

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