COVID-19 新型コロナウィルス感染 統一された総合データベースがなく、正しい感染データ取集が困難な現状を見る。 日本の状態を2種のデータベースで比較してみる。
2020/05/14
COVID-19に関する世界のデータを収集し公表している2つの組織のデータベースよる日本の感染状況を比べてみた。
今までこのブログで基本としたジョーンズ・ホプキンス大学(JHU)と、他の総合データベースOur World in Data(OWD)で比べた。何れも日毎の追跡値を編集したものである。
日本のデータは、日本の機関で作成された総合データベースではなく、国、県などの公表データを上記の組織で矛盾なく編集したもの様である。

感染者の積算増加数に対しては傾向として両データベースとも一致していると見てよいだろう。
下のグラフは日毎の確認感染者数で、データの収集組織からの編集方法の違いからか、個々の日のデータにはばらつきが見られる。

特に、右側OWDに見られる孤立した一日だけの感染者増、このためにこの日を含む1週間の移動平均値に対する標準偏差は大きくなって描かれている。しかしこの日から2週間後、死亡者の増加も同様に見られ、データに単なるランダムエラーとすべき矛盾は見られない。
何れにしても、この両者の違いが大きいかどうかの判断は別にして、収集された公表された日本のデータはこの程度の曖昧さを許しているものといえるのではないだろうか。
この種の総合データベースが、日本の政府組織にも、大学などの独立系組織でも公表されたものがないことが科学技術の発達した日本として恥ずかしいことではないだろうか。また国際的に無視されている理由ではないだろうか。
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