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 交通形態別死亡事故の安全性順位 日本とOECD加盟主要国との比較  

2020/01/12

1990年から2014年までのOECDに報告された世界主要国の交通事故死者率 (人口10万人当たり) を交通形態別に最も安全な方からの順位に並べ図表にしてみた。

乗用車事故死者率の安全順位。日本はすべての年度において安全順位第一位を実現している。

総ての交通形態での総合道路交通事故死者率の安全順位。日本は第4位から9位に分布し、順位平均は6位。

道路歩行中事故死者率の安全順位。日本は、第18位から22位に分布し、順位平均は21位。先進国中最底辺、また年次トレンドもアメリカとともに降下傾向に。

自転車乗用中の事故死者率の安全順位。第19位から24位に分布し、順位平均は21位。自転車王国といわれる?デンマーク・オランダより少しましか?

25歳以上64歳までの道路交通事故死者率の安全順位。第1位から7位に分布し、順位平均は5位。

65歳以上の道路交通事故死者率の安全順位。日本は、第16位から22位に分布し、順位平均は21位。アメリカを除く先進国中最下位であるといってもよいだろう。

登録自動車一万台当たりの死亡事故率の安全順位。第1位から8位に分布し、順位平均は4位。ただし、理由は不明だが2005年頃から日本、オーストラリア、アメリカなど下降の傾向が見えること。

以上の傾向から、

日本の安全順位が高いのは、乗用車乗用中、総合交通安全性特に25歳から64歳年齢層。自動車登録台数当たりの事故率。

安全順位の低いのは、歩行中、自転車乗用中、65歳以上で、いずれも20位又はそれ以下である。

各国の総合順位は以下のようになった。7位までが北西ヨーロッパ諸国及びイギリス、日本は先進国グループの間で中位に位置しているといえるだろう。

日本の交通事故の最大の弱点は歩行中と自転車乗用中、そして65歳以上の高齢者、いわゆる交通弱者であるといえる。高齢者の死亡件数が多いのは歩行および自転車の利用中で、これは事故件数が多いばかりでなく、事故に遭遇した場合、身体の脆弱性のため、死亡を含む回復困難な重大な死傷事故になりやすいことである。この事実に道路管理者は関心をはらうべきである。

高齢者でも、乗用車乗用中では身体の脆弱効果がかなり保護されるため統計上少なくなる。北欧の国々の総合の安全順位が高いのは、道路歩行や自転車の交通が気象条件や人口密度希薄なため困難で、乗用車利用の比率が大きいからといえるのではないかと思われるが、その証拠となるデータベースが見つからない。

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