データが示す意外な事実! 運転中対人負傷事故と 歩行者の負傷事故の本当の姿 30歳~74歳層は対人事故加害者層
2019/08/07
最新のe-Stat警察庁データより。

これが日本の自動車と歩行事故の実勢。30-74歳までの層では第一当事故件数が33,464件に対して歩行中事故は26,948件、この差6,480件が29歳以下と75歳以上の歩行者事故に関与している。若年層15歳~29歳と高齢層75歳以上では第一当事故件数が9,292件に対し歩行者事故数は15,669件である。極言すれば30歳~74歳層は対人運転事故加害者層といえる。だからと言って、この年齢層を悪者にする証拠にはならない。それは、歩行者に比べ圧倒的に運転者が多いからである。この事実は、交通安全政策は悪者探しではなく、歩行者の安全政策に集中すべきである証拠となる。
近年の欧米やオーストラリアの交通安全戦略は、関連する行政機関が協調して歩行者や自転車の交通安全環境の整備と研究に集中している。運転者の罰則や規制を強化することではない。まして、高齢者から運転免許を取り上げる暴挙は見れれない。
警察庁はデータを持ちながらそれを無視し、高齢運転者を悪者にするキャンペーンを行うのはその意図が分からない。
ヨーロッパの動向
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