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高齢者の交通事故致死率(脆弱率)

2019/07/07

交通事故の評価に死亡件数を用いて比較するのは誤り。

e-Stat 警察庁のデータベースより交通事故における致死率(死亡者数/負傷事故者数・比)を算出した。年間死亡者数は少ないので2008年から2017年までの平均値とその標準偏差で偶然誤差の範囲を示した(2SD)。

横線は全年齢層の平均値を示し、これで見ると65~69歳層は誤差の範囲内で全体と変わらない。70歳以上では乗車中、歩行中共に致死率は年齢とともに上昇する。85歳以上では事故件数の内、乗車中が4%弱、歩行中は12%の死亡に繋がる。全年齢層で見ても、道路歩行は自動車乗車中に比べ9倍の致死率であることが分かる。

高齢者は身体の脆弱性のために同一規模の事故でも死亡に繋がりやすい。

また、全年齢層で見た場合でも、歩行は乗車中に比べ約9倍の致死率であり、道路歩行がいかに危険かが分かる。

現在始まっているOECD加盟先進国の交通事故安全戦略では、交通事故件数を減らすことではなく、死亡事故を減らす政策の検討・実施である。自動車交通を認める限り事故はゼロには出来ないという事実の認識に立って。

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