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自動車エンジンの暴走はアクセルペダルの踏み込みだけが原因でない 速度コントロール装備車やハイブリッド車

2019/05/20

このところメディアで盛んになった高齢者齢運転者のアクセルとブレーキの踏み違いニュース。今日の車、ガソリンと空気を混合し供給する装置スロットルは、単にアクセルペダルと機械的につながっているとは限らない。

暴走事故で故障して停止しているエンジンの機械的部分を見ただけで車の故障ではなく運転者の運転ミス(特に高齢者ではアクセルとブレーキの踏み違)との予見で決着。最近の車特にハイブリッド車では、アクセルペダルとスロットルが直結・孤立して働いでいるわけではない。

電子制御システムの車では、動作状態のリアルタイム記録装置の装着(飛行機のブラックボックス)がされてないない限り事故で破損、停止後の車体調査では分からない。

その証拠の一例として私が乗用しているボルボのOBD2端子からの走行中の情報を記録したデータの一例を示す。

下のグラフは、先行車追随機能付きアダブティブ・クルーズ・コントロール作動中のアクセルペダル踏み込み状態、スロットルの開放位置、走行速度の同事記録の例である。この車ではクルーズコントロール速度を設定していても停止状態から時速30kmまではアクセルペダルを踏まなければ自動走行にはならない設定である。したがって停止状態ではエンジンのアイドリング状態を維持するためのスロットルが開いているが(ー5~0秒まで)、アクセルペダルを踏み込むと(0秒)1秒ほど遅れてスロットルが大きく開き、車が加速し始めることが分かる(1秒毎の記録設定時)。車速が30km/hを超えたところでアクセルペダルから足を離したと同時にアクセルペダルポジションは0%になっていることが分かる。以後は先行車に追随するためのスロットルが自動制御で作動している記録が残されている。アクセルペダルから足を離して走行、アクセルからブレーキへの踏み代えの必要はない。左足でブレーキを踏む習慣をつければ、なお踏み違いは起こらない。ブレーキペダルに足が触れればオート・クルーズ機能は解除され、アクセルペダルを踏まない限り減速する通常のマニュアル運転になる。

このように電子制御付きの現代の車では、機械的にアクセルペダルが正常に働いたとしても、それがスロットルで正常に働いたとの証拠にはならない。アクセルを踏まなくてもエンジンが暴走する故障はありうるということである。

事故直後に自動車メーカーのメカニックを呼んで機械的な作動状態のチェックだけでその自動車が運転者の操作を正しく反映していた証拠にはならない。

上記のデータは、安価なOBD2アダプターからのブルートゥース信号をタブレット端末で記録したものである。大量の項目記録の中から一部を下記に示す。残念ながらブレーキ油圧センサーの記録は見当たらない。

現在の車では、各部の状態を測定するセンサーの装備が義務付けされ上記以外にも多様なデータが取り出せるようになっているがその目的は検査場での使用を目的としているようで、走行中の記録保存は無いようだ。衝突前数分間のこのような記録が残る装置を義務付ければ、事故原因が運転者の過失か車の欠陥かははっきりする。このような装置のコストは安価な車でも製造価格の1%程度であろう。車検費用より安い。

メディアニュースでは警察庁発表の鵜呑みではなく、科学的に公正な証拠を取材してレポートをするのがジャーナリズムではないだろうか。

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