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高齢運転者は歩行者に優しい運転者 10年前すでに分かっていたこと

2019/01/22

Risks Older Drivers Pose to Themselves and to Other Road Users

Brian C. Tefft, AAA Foundation for Traffic Safety.   November 2008

下のグラフは上記論文のTable1,2のデータにより描いたもので、アメリカの1999年から2003年までの年平均交通事故死者データについて、年齢層別運転者が遭遇した責任の重い事故について、事故死者の状態別実勢数である(Table1)。運転者自身の死亡件数が多いのは共通しているが、総ての形態において69歳までは高齢に向かって減少している。70~79歳区分の微増の原因は分からないが、高齢運転者が特に公共社会の脅威になるような状況ではない。

乗用車運転者が運転事故により同乗者や他の交通者に及ぼした死亡事故の分担率を示したものが下図である。運転者自身の死亡割合は年齢とともに増加する。歩行者に対する死亡事故関与率は30~59歳層が最も多く、以後加齢とともに減少している。言い換えれば高齢運転者は歩行者に優しい運転者といえる。衝突による他の車の乗員に対する死亡事故も同様に減少し85歳以上では最も少ない。

年齢層別乗用車運転状況について、運転免許保持者数、年間運転回数、年間運転距離の運転特性を比べたものが下図で、同一グラフに記入するために表示単位を調整して指数化したものである(Table2)。

50歳以上では加齢に従い運転免許保有者数、運転頻度や運転距離など何れも少なくなっていることが分かる。

このように、高齢運転者が現実の道路交通社会において、運転して道路に出る度合いが少ない。この事実が、高齢者一人当たりの事故危険率は確かに大きいが、現実の道路交通社会の統計では他の年齢層の運転者に比べ障害になっていると云う迷信は見られない。この間違いは、高齢者個人の運転危険率と社会全体の道路交通傷害率とを混同しているためである。

70歳以上の全体に対する運転者率12.1%の事故分担率は、運転者自身13.9%、同乗者8.6%、他の車乗員6.2%、歩行者6.2%程度と、運転者自身の死亡率だけが高いがこれは一般に知られている高齢に伴う身体の脆弱性のため死亡事故になりやすい結果であろう。

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