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東京医大に端を発して露になった日本の医学教育の後進性  

2018/08/08

アメリカの大学で物理学の研究者として研究と大学院の学生の研究指導していた時、教授のお嬢さんがハーバード大学入学選考に合格した時期に居合わせ、具体的に入学選考方法の進展に伴ってその都度話を聞いた、日本のように1回の入学試験の点数だけで選考するわけではなく、多様な評価選考手順で総合評価される。学部を卒業後、優秀な彼女は同大学のメディカルスクールに進学した。

アメリカの医学教育は日本とは大変に異なっており、高校(ハイスクール)を卒業した後、カレッジ(4年制学部大学)に進学する。4年制大学で主専攻の他に、物理学・化学・生物学を履修する(あるいは理系の学部卒)。もしくは医学進学課程Pre-medical Courseに進んで前述の科目を強化したプログラムを履修する。

アメリカの医学生は、大学学部ではいろいろな職業に就く多くの学生と一緒に4年間教育を受け、学部レベルの専門領域の基礎学力を得たうえで医学部に進もうとする意志を決めた者たちである。そこで初めて医科大学進学のための共通試験で資格を得、医科大学(メディカルスクール)に進学する。アメリカの学生には医師になろうとする自覚が生まれてからの密度の高いカリキュラムにも耐えて勉学に集中しなければならない。また評価の高い大学の医学部では、高額の学資を親に頼るのではなく、奨学金を獲得したり、銀行からの融資が可能であり。質の高い医師、医学者になろうとする責任と気構えが既にある。

日本でも、以前は医学部進学学生も大学の最初の2年間は教養部制度で理科系の基礎教育が必須であった。教養部終了時点で医学部進学試験を課す大学もあった。この規制が外れ現在は6年一貫教育として、一般的な理学教育が軽視される傾向が強くなった。

日本の医学教育の欠陥は、親に資力があり18歳時点で”お勉強がよくできただけで勧められ医学部に進む”あるいは親が開業医で後を継ぐために医学部進学予備校で必死に入試勉強した若者の多くが受験、大学独自に行われる入学試験で1点でも得点が高い方が合格するのが公平とされる制度にあると思われる。これが東京医大事件の様な、点数操作による女性差別や年齢差別事件を生んだのではなかろうか。

日本では、医師国家試験に合格すれば医師の学位は得られドクターと呼ばれるが博士の学位ではない。医学博士は医師でなくても医学の研究業績を認められれば得られる。たとえノーベル賞の候補になるほどの医学博士でも医療行為はできない。医師の職業資格である。

このため、アメリカでは大学などでは研究者としての評価を受ける教授は一般にM.D.の他にPh.Dを取得している人が多い。

≪M.D.(Docter of Medicine)とD.O.(Docter of Osteopathy)≫

Ph.D. 法学、医学、教育学を除き文系理系を問わず大学の最高学位

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