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高齢者の安全な薬物療法ガイドラインを読んで 日本老年医学会編2015

2018/08/01

https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20170808_01.pdf

このガイドラインは内外1万件余りの主要学会誌の採択論文を参照した膨大な作業によりまとめられたものであるp8.表。

高齢者の薬物有害事象は,1年当たり10%から20%にもなるという、その原因は、診療上の要因:多剤併用、長期服用、誤診に基づく誤投与等。また、患者側の要因:薬物動態の加齢変化、アドヒアランス低下、誤服用等、Ⅱ章。

このガイドブックでは、末尾ではあるがこのような薬物有害事象の回避に関する薬剤師の役割が提唱されている4章15。例えば、一般的に目立つ,漫然と繰り返し処方されている薬を薬剤師が見直すことである。しかし、日本の医療環境では絶対権力を持つ医師に対しこれは現実的には難しいであろう。

医療の公的皆保険の日本では、保健請求データの蓄積が多くあるはずで、この膨大なデータを使って保険支払い団体によるAI介入システムの構築は現実的であろう。

外国の例では、薬剤師がコンピュータシステムによって処方の見直しを行い、医師に適正化のための情報を提供した大規模調査研究では、24%の処方が変更されたという研究がある。JAMA1998:280(14). 22の引用文献から。

高齢者のアドヒアランスの向上も重要な医療行為の要素であり、処方の簡素化や服用指導など薬剤師の関与が成果を上げている実例がある。

多剤併用に関する研究では、薬剤師の介入が成果を上げている結果が多く報告されているが、薬剤師が薬剤を販売することで報酬を得る社会システムでは、製薬会社とともに現実的な営利問題も抱えることが危惧される。

現在、医療関係者でなく、また医学学会員でもなくてもインターネットによりエビデンスに基づく医療成果や、国際的に高く評価されている研究論文が読める環境になってきている。時間が十分にある高齢者は自分自身の健康を守る知的作業を試みては?

 

 

 

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