世界40か国が参加する交通安全フォーラムの分析と提言 高齢者の運転をやめさせれば安全になるという”迷信”をキャンペーンする警察庁との違い
2017/12/06
世界40ヶ国の交通安全データ・分析グループ(IRTAD)
道路安全対策と戦略に関する最新情報
ITF (2017), Road Safety Annual Report 2017,
提言;
政策の指針(Policy insights)
すべての国において、高齢者の安全な移動を確保するための政策を優先すべきである。その開発には幅広い地域社会、行政機関など(ステークホルダー)が含まれるべきである。公共交通機関への安全で容易なアクセスを提供し、都市計画を確実にして最も脆弱な道路利用者の必要に答えるためには、高齢化人口の統合モビリティ戦略が必要である。
高齢者の交通事故死者増加の原因と理由:(Findings)。
高齢者は、過去数年間における一般人口と同じペースで道路安全の改善の恩恵を受けていない。2010年から2015年の間に、IRTAD諸国全体で道路死亡数が6.5%減少したが、事故で死亡した高齢者の死亡率は3.4%増加した。
65歳以上の高齢者の半数以上が、高齢歩行者、サイクリスト、モーターサイクリストなどの脆弱道路ユーザーカテゴリーになっている。
交通政策に必要な証拠となるデータ収集
道路安全データ収集および分析は致死性データに限定すべきではない。世界では毎年約5000万人が重傷を負っているが、最も分析能力の高い国でも、深刻な負傷に関する信頼できるデータは非常に少ない。
また、道路事故に伴う人的被害と経済損失に関して、すべての国で傷害データの収集と分析を改善する必要がある。
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