私の自由時間家庭血圧(ABPM)モニターによる統計結果 改訂されたアメリカのガイドラインと比べて
日経メディカルニュース(2017/11/22)によるとアメリカの新しい高血圧診療ガイドラインが発表された。それによると従来より10mmHg程引き下げられ、正常血圧は収縮期血圧<120mmHg、拡張期血圧<80mmHgとなった。
ニュースでは、この血圧値は診察時血圧なのか、家庭血圧か明確な記載は見られないが、診察時血圧では130mmHgに相当するかとも思われる。
私は5年以上継続して降圧剤を服用中であるが、最近の2週間余りの期間の日内変化の平均値をグラフにしてみた。
収縮期血圧の平均値は<120mmHg、拡張期<70mmHgで正常血圧にコントロールされているとみられよう。就寝前と早朝の血圧は1時間平均で109mmHg、128mmHg EM差20mmHg。一応目標値を達成しているように見える。グラフのエラーバーは標準偏差で示した。測定は、CONTECMED製PM50 5分間隔でモニターしました。
私は、フレイルに分類される年齢ため活動時の測定値の変動が大きい可能性が考えられるがこれを判断する統計データがを知りません。今のところ立ち眩みや転倒の危険性を感じたことはありません。4週間ごとに循環器科の診察を受け、コニール、ブロプレス、アムロジピン、ワソランを処方されています。診察時の診療室血圧はSys.130mmHg台が普通で、なんとなく教科書どおりのように思っています。
日経メディカル レポート: 「早朝家庭血圧を125mmHg以下に」 2017/2/14 http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t287/201702/550095_2.html
日本で通常行われている診療室に呼び込まれてから5分以内に測定される血圧、月に1回程度の測定で判断される血圧診断、医師の経験と勘で行われる診療制度、エビデンスに基づく診察をいわれてから久しいがいまだに続いている。