「高齢者ドライバーは危険ではない」 イギリス科学フェスティバル ガーディアン誌記事より
高齢者ドライバーは若いドライバーより危険ではない。研究者の主張。
高齢者の過酷事故は、運転の技術能力の低下の結果では無く、身体の虚弱性のために事故で死亡したり重傷を負う可能性が高いためである。Nicola Davis 2016/9/6
ガーディアン誌 Theguardian
高齢者が健康状態や、反応時間の遅くなる為にどの時点で運転をやめるべきか、現在まで長い期間議論されてきた。
しかし、今週のイギリス科学フェスティバルでのプレゼンテーションでは研究者たちは、最近の研究では運転の危険性は高齢に結びつくという考えに逆戻りしたようだ。高齢化社会の中では、以前に比べ高齢者は健康でありより多くの移動性のため車台数・距離を運転します。その事を安全と思いますか?
右折事故(左側交通)において70歳未満の人は7%であるのに対し70歳以上では13%であったと。高齢者は右折事故の危険性が大きいとみられている。その原因は、机上のシュミュレーターの実験では高齢者は右折の決断に時間がかかることにある。テスト中プレッシャーをかけると間違えやすいこともその原因の背景にあろう。
(他方:)
オーストラリアのサウスウェールズ州では85歳以上の運転者は再検査を受ける必要がありますが、そのアプローチは安全性向上にほとんど効果が認められない。このような処置は差別的な要素であるとして幾つかの州では廃止している。(オーストラリア・アメリカ等では道路交通法は州法)
運転をあきらめる前に、高齢歩行者の安全について考慮しなければならない。60歳以上の歩行者の死者は40%であるが歩行交通の実勢交通量は19%である。
(そのほか、いくつかの高齢者運転は危険でないという報告を見ることができる)。
統計を見て、単に社会の安全性だけの効果しか見ない一方的な考えの人たちに、”誰かの移動の自由を取り上げることは” その人の身体的、精神的、社会的幸福に影響することと切り離すことはできない。
(この文章は私の拙い抜粋であり原文を読んでコメントなどで誤りを訂正していただければ幸いです。)