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戸籍について思う

2017/08/03

文系の学問について、国際的に検証され、専門家の査読を受け評価された学会誌が流通しているかかどうか知らない。社会制度について検証可能な根拠のある文献を検索するのは私には困難であり認識不足であるが下記の記事に関連して感じた疑問を憶測で書いてみる。

中世ヨーロッパの町や村の戸籍について: 中世の王侯貴族では領民は私有財産であり、領民の出生、死亡の把握、領外への無断流出が無いよう家族単位の監視が必要であったと思われる。それが戸籍のルーツではなかろうか?

日本では: 670年大化の改新645年)によって朝廷の支配体制が強化され、各地の豪族が作った戸籍に代わって全国的な「庚午年籍(こうごねんじゃく)」という戸籍(へのふみた)が作られ、6年ごとに更新された。ウィキペディア

このように戸籍制度とは、支配階級が支配の及ぶ領域(国)の住民を家族単位で管理する制度といえよう。

日本では今でも、子供が6歳になれば市区町村から小学校の入学通知が自動的に来る。選挙時期が来れば投票権を証明する入場券が郵送されてくる。高齢になれば様々なお知らせが自動的に来る。便利な行政サービスだと思えばそれまでだが、個人が行政に支配されていることを許している制度でもある。敗戦前までは徴兵年齢になると強制的に国家から出頭を命ぜられ兵隊として適正かどうかの身体検査を義務付けられた。これらのことは、世界の民主主義諸国ではすべて自己申告が原則であり、行政が個人情報を利用して自動的に命令することは許されない。

民主主義制度の国で日本型の「戸籍制度」を持ち、行政が利用する国は日本だけ(韓国・台湾には日本統治時代に作ったが、韓国では止にした)。

そればかりか、民間の銀行でも、預金の相続時などを利用して戸籍謄本を要求し、そのコピーを当然のごとく保管、勝手に融資などの信用調査資料にしている。

メディアは政府の広報機関ではない、読者に個人情報の管理についての問題点を考えさせるのではなく、添付した記事のような単なる行政サービスの変更だけを報道するのには疑問を感ずる。

ついでだが、「マイナンバー」 英語が語源のように見えるが英語圏の人には意味が通じないと聞く。行政は本来の目的を隠すとき中学生程度の知識の英語らしき単語を組み合わせてごまかす。その見本のようなマイナンバー、なぜ正しい行政用語を使わないのか。なんにでも流用できるあやふやな(意味不明の)簡易表現を用いる行政の役人の悪知恵。メディアもなぜ鈍感にそれに同調するのだろうか?

3件のコメント leave one →
  1. 2017/08/03 16:42

    ありがとうございます。マイナンバーどころか、戸籍について私たちはもっとよく考えなくてはならないです。

    いいね

  2. 2017/08/03 16:43

    日々 Toshie Nikaido でリブログしてコメントを追加:
    戸籍(こせき)とは、戸と呼ばれる家族集団単位で国民を登録する目的で作成される公文書である。かつては東アジアの広い地域で存在していた。21世紀の現在では中華人民共和国(事実上形骸化している)と日本のみに現存する制度である。

    いいね

  3. 2017/08/03 19:03

    ありがとうございます。われわれの社会では、当たり前でないことを当たり前と思い込んでいることが多すぎると思います。

    いいね: 1人

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