”歩行者に優しい高齢運転者” できるだけ高齢者の運転を奨励し保護することが、日本全体の交通死亡事故を減らす唯一の手段である
2017/07/27
責任の重い対人事故に関与した運転者の年齢層別事故件数率。
50歳以上の運転者は年齢が進むにつれ横断中の歩行者との死亡事故割合が減っていくことがわかる。それに比べ下のグラフに示すように道路歩行中の死亡被害者は50歳以上で年齢とともに増加していることがわかる。
この事実を、高齢運転者の人数が年齢とともに減り、歩行者が増加するので当たり前という人もいるだろう。
でも考えてほしい、高齢歩行者の死亡事故に関与する大部分は仕事中の在職運転者であることを。現在の日本では、高齢歩行者(自転車乗用者)がすべての運転者にとって死亡事故に関与する可能性の高い脅威であり、高齢運転者から直接受ける危険性はそれに比べればはるかに少ないことを。
何度もこのブログで証拠を示して書いているように、合理的な道路施設の安全管理、安全性の高い車の利用により、”できるだけ高齢者の運転を奨励し保護すること”が、日本全体の交通死亡事故を減らす唯一の手段である。
以上はすべてe-Stat政府統計の窓口、警察庁データベースを用いた分析によるものである。
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